プラティなどの飼育には繁殖させる楽しみがあります。
もともと繁殖力が強い魚ですので、つがいにしてこまめな世話と水槽の手入れさえしておけばいいのですね。
プラティなどグッピーの仲間は、お腹に卵を保持しておいて稚魚を産む卵胎生の種類なのですが、メスのお腹が大きくなり、稚魚が生まれそうなタイミングで産卵箱に入れるのがいいといわれます。
タイミングとしては、尾ヒレの付け根が稚魚の影響で黒っぽくなったり、上下に動きながら泳いだり、水底でじっとしているようになる頃だということですので、兆候を見逃さないようにしたいものです。
この産卵箱はなぜ必要なのでしょうか?
身の回りのものを利用した手軽な手作り方法や掃除の仕方などについてご紹介しましょう。
プラティの産卵箱の作り方は?
産卵箱を設置する目的の一つは、落ち着いて稚魚を産む環境を作ることにあります。
出産前の母プラティは他の魚を避けるようになるそうですので、一匹だけにしてやるのがいいのですね。
また母プラティは産んだ稚魚を食べてしまう習性があるため、繁殖をさせたいのであればすぐに隔離する必要があるそうです。
そのため市販されている産卵箱には、水槽内に設置できる二層底になっているものが多いそうで、生まれた稚魚がゆっくり沈んでいく性質を利用して二層になった底の部分に入り込ませることで、母プラティに食べられる危険を回避できるのですね。
これを身近にあるもので手作りしたいということでしたら、ペットボトルを利用するという方法があります。
まずペットボトルを半分くらいに切り、次に半分に切った飲み口の部分を逆さまにして、下の部分にはめこみます。
上のろうとのような形状のところに母プラティを入れておけば、生まれた稚魚は飲み口の部分を通って底の部分に自然に降りていくのです。
飲み口部分に洗濯ネットのようなものをかぶせておけば、母プラティが下に行かないですみますよね。
これは一例ですので、この方法をもとに工夫してみるといいでしょう。
プラティの産卵箱の掃除方法は?
産卵箱の中の汚れが気になるようになったら場合の掃除は、容器の形状などによって最良のやり方で行いたいものです。
まずはプラスチックの容器などに水ごと移し、その間に産卵箱を掃除し、きれいになった産卵箱に小型のアミなどを使って稚魚を移しかえる方法や、小さな産卵箱の場合には大きめのスポイドで水や底の汚れを吸い取っていく方法などが多いようです。
本水槽内に設置するタイプの産卵箱の場合、本水槽内の水の状態が良ければさほど気にすることはないそうです。
まとめ
お腹に卵を持っている母プラティが神経質な状態になっていることや、せっかく生まれた稚魚を食べられないようにするために、産卵箱が必要になるのですね。
市販の産卵箱の場合は、本水槽に入れたり浮かべたりするタイプが多いようです。
ペットボトルでも代用できるようですので、色々工夫してみるのも飼育の醍醐味になるでしょう。