ニジマスは川にいる淡水魚であることをご存知の方も多くいらっしゃるかと思います。
繁殖期の頃のオスは体が虹色のように光り、とても美しいです。
また、お刺身でも食べられますし、焼いてもおいしい!
そんなニジマス、実は生態系に問題を与えてるって知っていましたか?
今回はニジマスは生態系にどんな問題を与えているのかを話していこうと思います。
ニジマスは生態系に影響を与えている!?どういうことか教えて!
ニジマス、実は外来種なんですよ!え!?外来種!?とお思いになられたでしょう?
そうなんです。
ニジマスは外来種なんです!
アメリカからやってきたニジマス。
ニジマスが増えてきたことによって日本古来の「イトウ」という絶滅危惧種の卵がニジマスの産卵行動で堀りおこされ、イトウの生存危機に!
そして、北海道の北部にある渚滑川支流ではニジマスの放流が増えたため「アメマス」の姿が見られなくなったのです。
専門家も、ニジマスのことを「日本の侵略的外来種ワースト100」の中にも記載してあるほど侵略的、危険、だと認めているのです。
その点がどのように生態系に被害を及ぼしていくのかをお話いたしますね。
イトウが減少する→川にいる虫(イトウの餌になる)も減少→その虫を餌にする鳥も虫も減少する→その虫や鳥を餌にする生き物が減少する→私たちはその動物を食べ物として頂けなくなる
ただニジマスが増えているということだけでも虫や鳥、そして私たちの生活の中にまで影響を及ぼしているということがお分かりになるでしょう?
どうしてニジマスは増えてきたのでしょうか。
それは食料として放流を繰り返されてきたからです。
食べておいしいと感じたら増やそうと思うことは自然なことです。
養殖場があるくらいですからね。
また、娯楽用としてもますます増殖させる要因となっているのです。
娯楽用とは「釣り」ということです。
日本の侵略的外来種ワースト100にニジマスがいるとはオドロキ。
(日本生態学会が定めた、日本の外来種の中でも特に生態系や人間活動への影響が大きい生物のリスト。 pic.twitter.com/b549M8IKhG
— KURO (@baikinKURO) 2014年1月3日
まとめ
ニジマスは漢字表記で「虹鱒」と表記されるのでてっきり日本古来の魚であると思っていらっしゃる方も多かったでしょう。
しかし侵略的外来種であるとされ、生態系にも影響を与えていたなんて…。
そう考えてみるとニジマスとうまく共存することが出来ればいいのですが。