ジョーフィッシュをペアで飼育するなら、やっぱり繁殖させてみたいと思いますよね。
ジョーフィッシュはいつ頃産卵するのか、それから産卵行動についてカンタンにご紹介したいと思います。
ジョーフィッシュの産卵時期や産卵行動について!
マウスブリーディング(口内保育)というちょっと変わった子育て方法をするジョーフィッシュは、メスの産んだ卵をオスが口の中に入れて育てます。
卵に酸素が行き渡るように、時々口の中で卵を回転させるのです。
10~14日ほどで、口の中で孵化した稚魚はハッチアウトして外に出てきます。
一般にマウスブリーディングをする魚は、その期間餌を食べることはないと言われていますが、なんとこのジョーフィッシュは個体によっては餌も食べるし砂も掘ります。
「じゃあ、その間卵は?」と心配になりますよね。
実は、そういう時ジョーフィッシュは口から卵を出しているのだそうですよ。
ほとんどの時間をオスが口の中で守り、その間は巣穴の補修や、寝る時の戸締まり(ジョーフィッシュは巣穴を貝殻などで塞ぐのです)もメスのお仕事です。
さて、自然の海の中では5~8月が産卵の季節と言われています。
ダイバーがこの時期に海底に潜ると、よく卵をくわえたオスを見かけるようですね。
5~8月というのはあくまで自然の中での話であり、水槽飼育下にあるとペアの相性や水槽の状態によっては通年産卵行動が見られます。
人工の環境なので、自然のようにはいかないですね。
ジョーフィッシュはオスもメスも、独自に巣穴を掘って暮らしますが、産卵期になるとオスが巣穴からまっすぐ上に出て泳ぎ、ヒレを広げながらメスに求愛をします。
メスがこの求愛行動に応じると、オスの巣穴に導かれてお互い頭を上にして体を寄せ並んで放卵・放液、接合後の卵をマウスブリーディングするのです。
産卵前のメスは、よく餌を食べ栄養を蓄えます。
産卵直前はパンパンのお腹が、少しブヨブヨした感じに見えるので気を付けて見てみてください。
産卵の話とは少し離れますが、ジョーフィッシュは初めての産卵から5回くらいまでは食卵してしまう事が多いようです。
オスが若い場合、無精卵の場合があるのと産卵に慣れていないせいもあるようですね。
まとめ
子供に愛情たっぷりのイクメン魚ジョーフィッシュ、愛らしい見た目とは違って真面目な子育てお父さんなのですね。
水槽飼育でも環境が整えばその姿を見ることができるかもしれませんよ!