プラティなどの観賞魚には尾びれが長く立派なものが多いですが、この部分が欠けている状態であるのを見つけることがあるかもしれません。

何かに接触したためにケガを負っている場合もありますが、これが『尾ぐされ病』である場合は早急な対応が必要になります。

ケガの場合は切り口がはっきりしている場合が多いですが、尾ぐされ病はそれよりも悪化しており徐々に溶けているような状態になるそうです。

もちろんケガの場合も切り口が水槽の水にいる菌に感染しないように回復の様子を観察する必要がありますが、尾ぐされ病が悪化した場合には生存が危うくなりますので、その原因や対処法についてよく知っておくことが必要ですね。

プラティ 尾びれ 病気

プラティが尾びれの病気になる原因や対策は!?

観賞魚が『尾ぐされ病』になると、尾の先端からだんだん溶けてなくなっていき、症状が進むと尾の付け根の肉などが見えてくる場合もあるそうです。

一度なくなった尾びれが再生されることはないため、その後の生命の維持が難しくなるといわれる深刻な病気です。

原因はカラムナリス菌といわれますが、この菌は酸素がある場所でしか繁殖しないため感染箇所から少しづつ範囲を広げていき、徐々に伝染性を強めながら最終的には水槽全体に広がることも多いそうです。

繁殖できる水温も5~35℃と範囲が広く、たいていの飼育環境で発生する可能性がありますが、1%以上の食塩水の中では繁殖できないという特徴が対処の糸口にもなりそうですよね。

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初期の症状であれば、0.5%程度の塩水で治療して尾びれを再生させることも可能でしょう。

しかし症状が進んでいる場合は市販薬の投与が必要となりますので、まずは病魚を隔離してから治療を行うことが必要となります。

抗生剤や抗菌剤の『グリーンFゴールド』『観パラD』『エルバージュ』などが効果的ですので、使用上の注意をよく確認してから使用するようにしましょう。

また、このような病気は抵抗力の低下や飼育水環境の悪化によって発生しやすくなります。

週1回程度の水の入れ換えや温度管理、そしてプラティの健康維持のためのエサ選びなどにも留意することが必要となるでしょう。

まとめ

ヒレに傷がつき、そこにカラムナリス菌が入ることで発症する尾ぐされ病は、プラティが健康で抵抗力が十分あれば感染の心配はあまりないということです。

そのためには飼育環境の維持が必要ですので、定期的な水の入れ換えなどを継続して行うことが重要となります。

尾びれがなくなった痛々しい姿は見たくないですよね。

日々の様子の観察も含め、大切に飼育してあげましょう。

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