優雅なヒレが特徴の一つのタナゴ。

ところがある日からそのヒレが溶けて変形してくる病気「尾ぐされ病」と思わしき症状が。

一体どうしてこんなことが起きるのでしょうか?

それは水槽内の菌が原因です。

病原菌の繁殖とその治療についてご説明します。

タナゴ 尾ぐされ病 薬

尾ぐされ病の原因と兆候はどのようなもの?

ある日、元気がなくなり、水槽内のタナゴのヒレが切れていたり、先端が白く濁っていたら、尾ぐされ病を疑う必要があります。

尾ぐされ病は、タナゴのみではなく、日本の淡水魚がかかる病気です。

これは常在菌のフレキシバクター・カラムナリス菌が繁殖して魚に感染する病気で、水質悪化によるストレスで弱った状態や、なんらかの原因でヒレや尾が傷つき、そこに菌が入り込んで悪化します。

水温が上がる春から秋にかけては菌の繁殖に要注意の時期です。

それに伴い、水槽内の汚れや古い餌も菌の活発化を即し、タナゴの体力を奪う事で発症の確率も上がります。

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タナゴの尾ぐされ病に効く薬と投薬の仕方は?

尾ぐされ病は、非常に強い菌の病気で、発症後は症状が急激に進みます。

タナゴに発症の兆候が見えたら即隔離しましょう。

早期に発見できれば、塩水浴、薬浴で完治が可能です。

また、水換えは当然のことですが、強い菌の感染であることから、他の感染を防ぐためにも出来れば水槽のリセットをお勧めします。

治療は、隔離した魚を設置した別の水槽で薬浴、塩水浴します。

初期なら0.5〜0.7%の塩浴で様子を見ます。

初期よりもう少し症状が回っている状態であれば、塩浴を0.8〜1.5%に上げ、グリーンFゴールドや観パラDなどの薬浴を試みます。

投薬や治療法については、薬購入の際にショップスタッフや専門家に詳しく症状を伝え、指示を受けたり連携を取れる状態を設けるなどもいざという時に心強く、完治へ道の1つです。

まとめ

現在、フレキシバクター・カラムナリス菌を滅する特効薬は存在しません。

ですので事前の感染予防として日頃の水質管理、発症後は早期発見、環境改善、早期治療が必要です。

早期の治療が効けば、徐々に溶けた尾も戻って活気が蘇ります。

そもそも本来タナゴはとても繊細な魚。

通常からこまめに観察し、丁寧に世話をしてあげてください。

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