見るからに痛そうな見かけをしているハリセンボン。

同じく見た目がトゲだらけなウニなどは、ラッコが器用に割って食べている…なんて姿も見るので、やはりハリセンボンも食べてしまう大型の魚や動物もいるのでは?と思うかもしれません。

では、ハリセンボンの天敵になるのは一体何か。

それについて紹介していきます。

ハリセンボン 天敵

成魚になったハリセンボンには海に天敵がいない!?

実は成魚になったハリセンボンには、自然界の海においては天敵らしい天敵がいないとされています。

ハリセンボンはフグの仲間です。

フグと言えば、強い毒を体内に蓄えていて、危険が迫ると体表から毒を放出し身を守ります。

しかし、同じフグの仲間でありながら、ハリセンボンは卵巣以外には毒を持っていません。

代わりに、ハリセンボンにはあのイガグリのように生えるたくさんの針があります。

あのトゲは根本にスパイク状の突起がついていて、普通に引っ張ったりしても容易に抜けないような構造になっています。

ですので、ハリセンボンを食べようとしたなら内側はもちろんですが、例え外側でもあの針が深々と刺さりたまったものではないでしょう。

まれにサメやマグロが間違ってハリセンボンを捕食してしまって、その針にやられてしまう…なんてこともあるそうですが、基本的に他の魚には容易に捕食されなくなる、というわけです。

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では「それなら海はハリセンボンだらけになっているんじゃない??」と思うかもしれません。

しかし、そんなハリセンボンの唯一の天敵と言えるのが、人間なのです。

その危険な針だって、包丁で捌いて皮と一緒に抜いてしまいます。

その上で料理にして食べたりもしますし、はたまたフグ提灯にして飾ったりも。

因みに、温帯に生息するため寒さに弱いハリセンボンですが、冬場に漂着したものを魔よけとして飾ったりする地域もあるようです。

まとめ

一目見て「これは食べられない!」と思うほど刺々しいハリセンボンですが、それでもまさか海には天敵がいないというのは驚きですね。

同じようにトゲトゲのウニは他の動物や魚に捕食されているところは見るだけに予想外だと思った方もいるのではないでしょうか?

しかし、鋭いのはもちろんのこと、簡単に引っこ抜けないくらい丈夫な針だと、これは確かに同じ海には天敵がいなくなるというのも頷ける話でもあります。

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