大繁殖すると、日本の在来種を脅かす存在になりうるブルーギルやブラックバスなどの外来種。

そんな恐ろしい被害を生み出す元凶のブルーギルですが、産卵の時期である初夏の頃なると日本の在来種ではあまり見ることの少ない、面白い行動をするということがわかっています。

今回はブルーギルの産卵時期のとある行動についてご紹介します。

ブルーギル 産卵 時期

ブルーギルは産卵時期になると…!?

ブルーギルの産卵時期が近づくと、オスが産卵のための産卵床を作ります。

直径30cm前後のすり鉢状の産卵床にメスを誘導し、卵を産ませるそうです。

メスは卵を産むことが仕事なので、産卵期が終わるまで複数回に渡り同じオスや違うオスの元へ行き、産卵を行う傾向にあるようです。

ひとつの産卵床に卵が22万個近くたまるということも頷けますよね。

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ブルーギルの子育ては、メスがすぐに居なくなってしまうため、オスは卵が孵化するまで見守り、稚魚が産まれた後も一人で泳げるようになるまでヒレで水中をかき回し酸素を運ぶなどのお世話をするようです。

特にこの時期のオスは攻撃性が高く、他の魚が近づくと威嚇や攻撃をして卵や稚魚を外敵から守ります。

自らの子供は威嚇して守り、生きるため、稚魚を育てるために他の種の稚魚や様々な水生生物を捕食する…このことが、ブルーギルの繁殖能力が爆発的である理由となっているようですよ。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はブルーギルの産卵時期の、とある行動についてまとめてみました。

ブルーギルは産卵時期になるとオスが産卵床を作り、メスに卵を産ませたあとは稚魚が一人で泳ぎ出すようになるまで様々なお世話をするということがわかりました。

日本の在来種では、放任で育てていることが殆どであるため在来種の稚魚や卵を食い荒らしてしまうという悪循環から、数が減ってしまうことに繋がってしまったようです。

一部では、ブラックバスの数を減らすためにブルーギルを導入した結果、このようなことになってしまったのではと囁かれるブルーギル。

血統を守るための行動であるというのはとてもよくわかるのですが、増えすぎてしまった今、少しずつ個体を減らしていき、在来種の保護をお願いしたいものです。

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