観賞魚を飼育していればいずれは繁殖もしてみたくなるのは自然のことでしょう。
オスとメスのペアがいればいつの間にか産卵をしていたなんてこともよくある話です。
ただタナゴに関しては、たとえ成熟したオスとメスがそろっていても、ある条件がそろわないと産卵をしません。
その条件とは二枚貝の存在です。
こちらでは水槽に二枚貝がいることを前提に産卵についてご紹介したいと思います。
タナゴの産卵時期はいつ頃?
タナゴと言っても種類も沢山ありますので、その種類によって産卵時期は変わりますが、春に産卵する種類が多いため、タナゴの産卵時期は春と思われています。
ただ種類によっては秋に産卵をするタナゴもいます。
現在、自然の池や沼で釣り上げることができるタイリクバラタナゴは春に産卵時期がやってきます。
その時期にオスとメスを数匹水槽に混泳させておくことで、産卵行動を起こすペアが現れるでしょう。
タナゴの産卵に適した水温は?
いくらオスとメスがそろっていても、産卵行動を起こさないこともあります。
春に産卵するということは冬から春になっても水温が上昇していなければ、産卵行動を起こさないこともあります。
自宅の水槽の水温が20℃を超えたあたりから産卵行動に入りやすくなりますので、水温計で適温になっているか確認をしてみる必要があります。
もしもヒーターなどで水温上昇を試みるならいきなり20℃に上げるのではなく、徐々に上げていくようにしてください。
まとめ
こちらではタイリクバラタナゴに関して産卵時期と産卵に適した水温をご紹介しています。
タイリクバラタナゴは水温が20℃を超えるあたりから産卵行動を起こすのですが、水温の低い冬の時期も経験していないと、産卵行動を起こさないと言われています。
常に20℃を超えていればよいわけではありません。
自然のままにというのがタナゴの飼育の基本ではないでしょうか。
これらの産卵行動は二枚貝が水槽内に居ることが前提です。
タイリクバラタナゴの産卵に適した二枚貝は、何種類かありますが、もっとも手に入りやすく多くのアクアリストが利用しているのは「ドブ貝」になります。
最後にタイリクバラタナゴは外来種でタナゴの中でも生命力の強い種類です。
決して自然の池や沼、川や田んぼに放流しないように、最後まで責任を持って飼育するようにしてください。