一般の熱帯魚でも、長寿で人気者のプレコ。

初心者向けとして育てやすいですが、寿命を迎える前に死んでしまうケースも多々あります。

その中でも亡くなる前に「お腹がへこんでいた」という事例が多くみられます。

ここでは「お腹がへこむ」原因や対策についてまとめてみました。

プレコ お腹 へこむ

お腹は体調のパラメーター

プレコに限らず、観賞魚は目・体表・ひれ・動き、様々な箇所に体調の異変を知らせます。

その中でもプレコに多い症状として「お腹のへこみ」が挙がります。

原因として考えられるのは、

  • 環境が悪い
  • 水に慣れていない
  • 食欲がない
  • 病気

実は長寿で有名なプレコですが、亡くなる原因のほとんどが「水質悪化」「栄養失調」なのです。

お腹のへこみを含め、体調が崩れてしまうと、なかなか治りにくいです。

まずは見直してみよう!

  • 水槽の大きさは大丈夫か?
  • 水温は適温か?
  • 餌はちゃんと食べているか?
  • 流木などで落ち着ける場所はあるか?
  • 日頃から水換えはしているか?

など、基本に返って一度チェックし直してみましょう。

もしかしてストレスで拒食?

基本的に一部を除いてプレコは、おとなしい性格です。

他の熱帯魚と相性が良く、混泳させても問題ないと言われています。

しかし混泳に向いていない魚もいます。

  • 「体の面積が広い」熱帯魚 (エンゼルフィッシュ・ディスカス・淡水エイ など)

これらの熱帯魚は、プレコが体の表面を舐めてしまいます。

すると、舐められた箇所が傷ついたり、追い掛け回されてストレスを溜めんだりします。

  • 「底面で生活する」熱帯魚(ポリプテルス・コリドラス・淡水エイ など)

プレコは水の底で暮らします。

それと同じ場所を生活空間にしている熱帯魚はプレコと混泳させるのは難しいです。

逆にプレコが追いかけ回して、他の魚がストレスと溜めてしまうことがあります。

体表を舐めたり、体をかじったりして怪我をさせてしまうことも多いです。

  • 「ナワバリ意識が強い」熱帯魚(シクリッド系 など)

それらの熱帯魚との混泳は、プレコが強く攻撃を受ける可能性があります。

この場合は混泳を避けるか、プレコの逃げ場である「隠れ家」を作ってあげましょう。

  • プレコ同士で向いていない種類(パナクエ系・トリム系 など)

プレコ同士でも、おとなしい種類は混泳は大丈夫です。

しかし「パナクエ系」「トリム系」など性格が荒い種類は混泳にはあまりお勧めできません。

また体表にトゲがあるものは他の熱帯魚の体を傷つけてしまいます。

 

ストレスを溜める=食欲不振=お腹がへこむ、まさに負の連鎖!

上記例の魚は別の水槽に分けるのをお勧めします。

強くて攻撃するプレコと、弱くて攻撃されているプレコの水槽を別々に分けましょう。

その際は、弱いプレコが水槽の中で最も強い状態になるよう、水槽を入れ替えましょう。

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理想のpH(ペーハー)

プレコは新しい水槽に移したばかりだと、水質が合わなかったりして病気になってしまうことがあります。

なので、新しく飼ってすぐのときはプレコをしっかり観察しましょう!

プレコに限らず、熱帯魚を飼育する際は、必ずpH計を購入して、 pH(ペーハー)=水素イオン濃度をいつでも調べられるようにしましょう。

因みにプレコはpH7前後の中性の水質を好む魚です。

食欲がない=栄養失調?

プレコのお腹がへこんでいるとき、それは栄養失調により起こっている可能性があります。

プレコには胃袋が無いので常に何か餌を食べている必要があります。

水槽に生えた苔や、他の熱帯魚の食べ残しだけを与えている飼い主さんが多いですが、それだけでは栄養失調になってしまいます!

だからといって、餌のやりすぎもいけません。

残った餌の撤去を忘れて水を腐らせたという事例もあります。

また、プレコはおとなしい魚ですので、混泳水槽で餌が食べにくかったり、他の魚がいると食べに行くのを嫌がり、栄養失調になってしまうケースも報告されています。

最悪、この状態が1週間以上続くとプレコは亡くなってしまいます。

説明前に・・・

まず、プレコの様子を日常的に観察し、食べる餌の量や食べる頻度を見ることが大切です。

特に糞の量や食べ残しの量を見ると、どのくらい食べているかが分かります。

プレコの専用餌をあまり食べないときは、これから説明する対処法を実践してみてください。

対策1 人工餌を流木にくくる

タイトル通り、プレコ専用の人工餌を流木にくくりつけておく方法です。

臆病な性格が原因で餌を食べられていないプレコに対して効果的です。

普段よく居る場所や、シェルターの前などに餌を置いてあげるといいでしょう。

対策2 植物性の餌に慣れさせる

いつも「イトメ」や「アカムシ」などの動物性の餌を普段食べさせていた場合ですと、なかなかプレコ専用の人工餌に食いつかないことが多いです。

その時は何日か「キュウリ」「レタス」「ほうれん草」のような植物性の餌を与えて、2日ぐらい絶食させる方法がお勧めです。

植物性の餌に慣れてから人工餌を与えると、すんなりと食べてくれることがあります。

もし「キュウリ」や「ほうれん草」すらも食べないようであれば、普段の「動物性の餌」→「植物性の餌」→「プレコ専用の人工餌」へと徐々に餌を変えてみてください。

ただし、植物性の餌は水槽内が汚れやすいので注意が必要です。

食べ残しは放置せずに取り除くようにしてください。

対策3 餌の時間帯を夜にする

プレコは明るい時には餌をあまり食べない可能性があります。

それは、夜行性だからです。

その場合、夜に餌を与えるか、餌を入れたら電気を消すようにしてみてください。

次の日に食べ残しの量や、糞の量を必ず確認してください。

まとめ

プレコの代表的な事例を記事にしてみました。

探せばもっと多く・細かく、色々な情報が出てきますが、一番良い方法はお店の飼育員さんにお訊きするのが一番確実かと思います。

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