スジエビは、十脚目、テナガエビ科、スジエビ属のエビの一種です。

日本とその周辺に分布し、最北は南東シベリアサハリン方面、南は九州、屋久島、朝鮮半島まで分布します。

活動に最適な温度は25℃以下で環境が比較的涼しい気候を好む性質があります。

体長はオスが35mm、メスが50mmとメスのほうが大きく、体には名前の由来である7条の黒褐色帯模様があり、この帯模様は地域や個体によって若干の変化があります。

生きているときは体が透けており、内臓まで見ることが出来ますが、体調を崩したり生命の危機に陥っている状態になると体が白く濁り始めます。

体形は紡錐形で腰の部分が大きく曲がっており、いかにも海老らしい姿を成しています。

主に釣りの餌と観賞魚用の生餌として広く流通していますが、実は居酒屋などで『川海老のから揚げ』なるものを度々見かけますが、そのほとんどがスジエビだということをご存じの方は少ないようです。

釣り餌や魚の餌のみならず、人間の胃袋にも入る機会があるスジエビ。

ちょっと興味が沸いてくるのではないでしょうか?

早速調べてみましょう!

スジエビ ミナミヌマエビ 違い 混泳

スジエビとミナミヌマエビの見分け方!違いはあるの?

スジエビとミナミヌマエビの外見ははっきり分かれており、違いは直ぐに見分けることが出来ます。

特にスジエビは7条の帯模様の他に、テナガエビ科特有の長い脚とハサミを有し、眼球が額の左右に突出してます。

動きも他のエビ類に比べ俊敏で容易に見分けがつきます。

しかし成長しきらない稚エビ期などでは判別は難しく、肉眼で見分けるには成長するのを待つ方が確実です。

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ミナミヌマエビとは稚エビ期でなければ見分けがつくでしょう。

 

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スジエビとミナミヌマエビの混泳は?一緒にしてはいけない理由

結論から言いますと、スジエビとミナミヌマエビの混泳はNGです。

理由はスジエビがミナミヌマエビを捕食してしまうからです。

スジエビは雑食ですが、どちらかというと肉食寄りの性質を持ち、獰猛で食欲旺盛な品種です。

俊敏な動きからハンターとしても狩猟能力が高く、弱っている小型魚やミナミヌマエビなどは格好の的になってしまいます。

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観賞用エビを飼う時の注意点

アクアリウム用品を扱うペットショップでは鑑賞用や餌用に大量のエビ類を仕入れています。

スジエビやミナミヌマエビも例外ではなく天然の河川・湖沼などで大量に捕獲されています。

問題はエビが小さいうちはスジエビとミナミヌマエビの見分けが付かないということと、スジエビとミナミヌマエビの生息域が重なっており非常に混在しやすいということです。

1匹単位でスジエビやミナミヌマエビを購入する場合は店員さんが網で掬ってくれるので問題ありませんが、グラム単位で大量購入する場合はスジエビとミナミヌマエビが混在している可能性がありますので注意が必要です。

まとめ

スジエビとミナミヌマエビは外見が違っていることから容易に見分けがつきます。

しかし稚エビ期は特徴である長い手やハサミ、7条の縞模様などがはっきりと出現していないので成長を待って見極めましょう。

またスジエビは獰猛で食欲旺盛なので、スジエビより小さく弱っている小型魚や、同じエビの仲間は混泳には向いていません。

スジエビを導入の際は十分にこれらのリスクを考慮の上飼育して下さいね!

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