ミドリフグは幼魚の頃は淡水に近い水域で生育していますが、成長すると塩分濃度の高い場所に生息域を移動させる習性を持っています。

この塩分濃度は自然界で生息しているミドリフグなら自ら適した水域に行きますが、飼育されている場合では飼い主がこの塩分調整を行った水を作らなければいけないので、間違っては大変です。

この塩分濃度のことを比重と言うのですが、適切な比重を作り出すためにはどのようにすればいいのでしょうか。

ミドリフグ 海水 作り方 比重

人工的に海水を作る方法

海水というのはただの塩水だと考えてしまう人もいるでしょうが、実際の海水には塩以外にもたくさんの成分を含んでいて、それらの成分が含まれていなければ単なる塩水になってしまいます。

塩水ではミドリフグは生育できないので海水そのものを作らなければいけないのですが、通常は海から汲み取ることが出来ないのですから、どうにかして真水に海水成分を配合するしかありません。

このように海水を必要とする魚を飼育している飼い主のために、海水成分を濃縮させた「海水の素」という商品が販売されています。

この「海水の素」は熱帯魚ショップに行けば販売していますが、ネット通販でも購入できるので、近くに熱帯魚ショップがなければ通販で入手するのがいいでしょう。

使用する水は多くの場合は水道水ですが、「海水の素」を混ぜる前に水道水からカルキを抜く必要があります。

これは淡水魚を飼育する場合にも同じですが、そのまま使うとカルキの影響から魚が弱ってしまうので、バケツなどの容器に入れて数日間放置して下さい。

これだけでカルキは抜けていきます。

カルキが抜けた水に適量の「海水の素」を混ぜれば、ミドリフグの飼育に適した海水が作れるのです。

スポンサードリンク

ミドリフグの成長による比重の変化

ミドリフグは成長すれば比重の大きな場所に生息地を変えるため、飼育するのであれば比重を変えていく必要があります。

幼魚の段階では海水の一般的な比重の25%となるのが適した比重となっていて、成魚になれば50%以上まで高まっていきます。

成魚の中には海水そのものに生息している個体もいますが、多くは汽水で生息しているので成魚になっても汽水の環境を作ってあげなければいけません。

比重の変化は水換えを行う時に少しずつ高めていくのですが、変化する場合には以前の比重の0.01%以内にしておくことが大切です。

急激に変化させると比重ショックを起こして体調を壊してしまいます。

比重を変えてみてミドリフグの動きがおかしくなれば比重が現段階でのミドリフグに適合していないので、元の比重に戻してみて日を改めて比重を高めてみて下さい。

ミドリフグは丈夫な魚なので少しくらいの悪影響なら対応できるのですが、あまりにも違い過ぎていると対応しきれないので、この比重調整は慎重に行う必要があります。

ミドリフグにとって最適な比重とは?

ミドリフグは汽水という特別な水域で生息しますが、その比重が最適な状態であれば生育期間を延ばすことができます。

逆に適合していなければ病気になったり体調不良を起こしたりするのです。

比重は高くなると水圧となって魚の体に圧力を与えるので、適合しなければ負荷をかけてしまっているわけです。

自然の海水も比重が一定ではないので比重の変化に対応している個体もいますが、ミドリフグは少しくらいの変化には耐えてくれますが、それほど急激な変化では病気になったり衰弱したりします。

比重の計測には比重計という機器があるので、それを使えば比重が分かります。

比重が合っていなければ、ミドリフグは活発に動くタイプの種類ですがあまり動かなくなるので、いつもとは違う動きをしたら比重が適合していないのかもしれません。

ミドリフグは成魚でも汽水を好む魚なので、比重の調整はどんなに成長しても行う必要があります。

それに丈夫な魚といってもその体調が常に一定というのは有り得ないので、その時の状況に合わせて比重を調整するというのが飼育をする上で大切になってきます。

まとめ

比重の調整はその時の気温や海水を作る際の材料の分量を少し間違えただけでも誤差を生じてしまい、思った比重になかなかならないものです。

汽水という淡水でも海水でもない水なので、比重を調整するのは本当に大変です。

ミドリフグを飼育するのであれば比重の管理は飼い主に託されているので、適当に行うようなことはせずにきちんと調整してあげて下さい。

スポンサードリンク