アフリカンランプアイは半透明のグレーの体色に目の上だけ蛍光色(青みかかった光)に光る幻想的な熱帯魚です。

原産は名前のごとくアフリカ大陸(主にナイジェリア・カメルーン)が生息域ですが近年のアクアリウム市場の拡大に伴い需要が増え、東南アジアでの養殖個体が大量に入ってきています。

その影響もあり価格は安定し1匹あたり50円~100円程度と安価で入手できます。

比較的丈夫な事から初心者向きとされ、性格も温和で多品種との喧嘩等もないため上・中層域でアフリカンランプアイを選択する飼育者が多いのも事実です。

アフリカンランプアイ 卵 カビ

アフリカンランプアイの卵にカビ?

アフリカンランプアイに限らず熱帯魚の卵には「白カビ」というカビが発生しやすいということを念頭に入れておいてください。

なぜ卵に白カビが発生するのか?

カビが発生する理由は大きく分けて3つほどあります。

1つ目は産卵した卵が無精卵である場合で、無精卵は有精卵に比べて生育の準備段階ではなく、単なる生体の基礎部分と栄養分の塊です。

当然抵抗力もなくカビの温床になってしまい、どんどん白カビを繁殖させてしまいます。

次に考えられる2つ目の要因は有精卵であっても日光の照射不足であったり、水温が低かったりすることで卵の成長が阻害されている、若しくは成長が未熟な場合も白カビの餌食となってしまいます。

卵も成体と同じで弱っているところには細菌やカビ類の繁殖を許してしまい、最終的に抵抗できなくなってしまいます。

更に3つ目は水槽内の環境が既に悪くなっている場合も考えられます。

水が古かったり水質が悪くなっていると、それだけでカビの繁殖を増長させてしまうこともあります。

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カビの対策は?予防方法は?

アフリカンランプアイの卵を白カビから守るためには、『発生させない』『増やさない』『やっつける』が原則です。

なんだか保健所の食中毒予防3原則に似てないか?とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、基本的な事は同じです。

カビは動きの少ない環境で発生します。

もちろんカビの胞子が無ければ増えることはありませんが、先ず私たちにできる最善の方法は定期的な換水と日光照射です。

これだけでもかなり白カビを防げます。

そして徹底した卵の隔離が必要です。

アフリカンランプアイの産卵を確認し、適当な量に達したら別水槽に移します。

これは親魚が卵を食べてしまうリスクを軽減することも含まれます。

そして水道水による除菌を行います。

卵と水草だけの別環境であれば、俗にいうカルキ抜きをせずそのまま飼育水として使います。

一見魚に取って危険な(カルキ)塩素の入った水はダメなように感じますが、卵の状態では稚魚が卵の殻に守られているので大丈夫なのです。

塩素殺菌は白カビにとってはとても有効なので、カビに困っている方は是非試してみてください。

まとめ

アフリカンランプアイの卵が白カビにやられる様子は飼育者として絶対見たくないことですよね。

まずは産卵を確認したら卵を水草ごと別水槽に移し水道水で育てましょう。

その際水道水の塩素濃度は48時間でほぼ無くなるので、もしカビが心配なら2日に1度の換水をお勧めします。

大切なアフリカンランプアイの卵をみごと孵化させて、かわいいベビーにお目にかかりたいですね。

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