水槽の中で元気よく泳いでいたのに、どうして…。

ネオンテトラは熱帯魚の中でも丈夫な種類ですが、実はネオンテトラの弱点ともいうべきある特徴があります。

もしかしたら、それが原因かもしれません。

ネオンテトラ 全滅 原因

どうして全滅?ネオンテトラの特徴と全滅した原因は?

ネオンテトラは熱帯魚の中でもメジャーな存在であり、他の熱帯魚と比べると病気にもかかりにくい種類と言われています。

しかし、ネオンテトラは水温に敏感な種類でもあり、ネオン病といってネオンテトラ特有の病気もあり飼育する上では飼い主の日ごろからの細かな観察が必要です。

水換え時の失敗

ネオンテトラを飼育し始め、ちょっと水槽内の汚れが気になる…。

よし、水槽の水を一気にぬいて全部洗っちゃおう!と思う方もいるかもしれません。

しかし、それがネオンテトラの全滅の原因につながります。

ネオンテトラは水温の変化に非常に敏感です。

特に熱帯魚なので、水温の急激な低下はネオンテトラにとって大変危険です。

なので、よほどの事情がない限りは、水換えは一回につき3分の1~4分の1程度にとどめておく方が良いでしょう。

新しい水を入れる際も、水温調整を行いできるだけネオンテトラを飼育している水槽の水と同じくらいの水温になるようにしなければなりません。

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ネオンテトラの病気

ネオン病

ネオンテトラ特有の病気です。

多くは輸送される際に魚同士がこすれて傷つき、そこから細菌に感染してしまいます。

特徴は発病したネオンテトラが酸欠状態になっていたり、体の一部が出血しそこから白っぽくなっていきます。

発見したらすぐに発病したネオンテトラを隔離しなければなりません。

感染力が強く、ほっておくと水槽内のネオンテトラに感染し、全滅してしまいます。

ネオンテトラの体に異常がないか、泳ぎ方がおかしいところがないか、群れから1匹だけ離れているネオンテトラがいないか日頃から観察しておきましょう。

発病して隔離しているネオンテトラの治療としては、グリーンFゴールドやエルバージュといった細菌に強い薬を使い薬浴させます。

粗塩や塩を併用することも多いようです。

水槽の水も取り換えた方が蔓延を防ぐためにも良いでしょう。

白点病

体のあちこちに白い斑点がみられ、やがて体全体に広がります。

この病気は、ネオンテトラ特有の病気ではないので、水槽内の他の熱帯魚にも感染してしまうおそれがあります。

白い斑点がエラにまで発生すると呼吸困難になります。

やたらと砂や砂利に体をこすりつけている子がいたら要注意です。

すぐに隔離して他の熱帯魚に感染しないようにしましょう。

原因としては、ウオノカイセンチュウという寄生虫が熱帯魚寄生し細菌の活動が活性化すると発症します。

しかし、ウオノカイセンチュウは水槽内で常駐している菌でもあります。

活発になるのは、水質が急激に悪化していたり水温が低下しているときなどです。

水温が高い状態では菌を抑制することができるので、簡易的な対処法としては一日1℃ずつ水温をあげ30℃を1週間保ちます。

ほぼ30℃で菌の活動がストップするためです。

その後ゆっくり一日1℃くらいずつ水温を下げていき26℃前後を保つようにしましょう。

また、発症してる熱帯魚を隔離しその他の熱帯魚も別の水槽に移します。

その後上記の水温を保ちながら薬浴します。

薬は「グリーンF」や「メチレンブルー」が効果的なようです。

いずれにせよ、ウオノカイセンチュウは水槽内に常駐している菌でありすべてなくすのはほぼ不可能です。

菌が活性化するのが水温が低いときになるので、水温が26℃を下回らないようによく注意しましょう。

尾くされ病

こちらもネオンテトラ特有の病気ではありませんが、ネオンテトラが弱っているとき発症しやすい病気です。

症状としては尾ひれ部分が溶けたような状態になります。

症状が進行すると、尾ひれがなくなってしまったりします。

最悪の場合、治療しても尾ひれが生え変わらず治療が困難になります。

原因はカラムナリスという細菌による水質の悪化でネオンテトラが弱っていることです。

発見したら発症しているネオンテトラを隔離し薬浴させます。

薬は「グリーンF」や「エルバージュ」を使用することが多いようです。

重症化すると大変危険なので、早期発見をこころがけましょう。

エロモナス病

エロモナス菌が水槽内で異常に繫殖しておこる病気です。

症状としては魚体が充血したような状態になり、出血したような跡がみられる事もあります。

腹部が異常に膨らんできていたり眼球が突出している(ポップアイ)がみられるようであれば、この病気を疑った方が良いでしょう。

原因は不明とされていますが、水槽内の水質の変化や水温の変化で魚に負荷がかかり弱ってくると感染・発症してしまうようです。

発症している魚を発見したら隔離し薬浴します。

薬は「グリーンF」が多く使用されるようです。

この細菌は25℃~30℃で繫殖し活性化します。

熱帯魚にとっては天敵ですね。

異常繁殖させないように水槽内の水質はよくチェックしておくとよいのではないでしょうか。

まとめ

ネオンテトラは比較的飼育しやすい熱帯魚と言われています。

しかし、臆病で変化に敏感は種類でもあります。

日頃からネオンテトラをよくチェックして水槽内の環境を整えて置くことがネオンテトラを長く楽しめる秘訣になるのですね。

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