スジエビはテナガエビ科に属します。
テナガエビ科は肉食性で、概ねこのテナガエビ科は狩猟能力に長けており総じて獰猛です。
スジエビもこの例に漏れず肉食動物にありがちな、狙いを澄まし獲物をしとめる俊敏さはまさにハンターと言えるでしょう。
性質上非常に縄張り意識が高く、他の生物に対してとても攻撃性を発揮します。
単一飼育には向いているのかもしれませんがその分クセが強く玄人向きなエビと言えるかもしれません。
一方水槽内の掃除屋としても機能しており、食べ残しのエサや星になった魚など水質汚染につながるゴミ掃除をしてくれる一面もあります。
では他の魚との混泳は大丈夫なのでしょうか?
調べてみましょう!
スジエビとヨシノボリとの混泳は可能?
スジエビの獰猛性やハンターとしての狩猟能力の高さはお分かりいただけたと思いますが、実際他の魚や生物とは混泳は無理なのでしょうか?
しかしスジエビと他の生物の混泳は環境と条件が整えば決して難しいものではありません。
先ず1つ目は『余裕のある水槽密度』です。
他の魚との混泳を考える場合スジエビと魚がばったり出くわす頻度を減らすことが先決です。
2つ目は『スジエビの飼育量を適切にする』で、60cm水槽の場合スジエビは2~3匹が適正量と言えます。
もちろん水草や隠れ家(流木や岩)もあれば尚可です。
3つ目は『スジエビより大きな魚』のラインナップにすることです。
基本的にスジエビは自分より大きな生物を襲わないため上記3項目を守れば混泳は十分可能と言えるでしょう。
しかし、スジエビより大きなヨシノボリが水槽内に入ると立場は逆転します。
たかだか2~3cmのスジエビに比べてヨシノボリは5~10cmもあります。
ヨシノボリも肉食性のためスジエビが今度は捕食されてしまう側になってしまいます。
ヨシノボリは気性も荒く目の前でスジエビが急な動きをすれば、とりあえず口の中にパクっと入れてしまうでしょう。
しかしヨシノボリは空腹でもない限りすすんで捕食することはないので、十分な距離感と隠れ家があればそんなに心配する事ではなさそうです。
スジエビとタナゴの混泳は可能?
前述の通りスジエビとタナゴの体長の関係によって変わってきます。
タナゴは平均して6~10cm程度まで成長するので、成体であれば問題なくスジエビと混泳が可能です。
しかしタナゴに限らず体格差はあっても魚自体が弱っており、元気がなくフラフラしている状態であったりするとスジエビたちは隙をみて襲ってきます。
特に魚類が眠りにつく深夜から明け方にかけて、夜間行動が可能なスジエビは魚のヒレなどにしがみつき、ジワジワと食べてしまうそうです。
まとめ
スジエビとヨシノボリ、タナゴは条件と環境が整えば混泳は十分に可能です。
その条件は、
- 余裕のある水槽密度と十分な隠れ家
- スジエビの適正飼育量(60cm水槽でで2~3匹)
- 飼育する魚の大きさをスジエビ以上にする
上記3点です。
これらを守ればスジエビもその他の魚たちもストレスなく共存することが可能と言えますね。
しかし弱ってしまった魚やスジエビより小さな魚は襲われますので注意が必要です。
エビと魚たちの混泳は見ていて楽しいですね。
これからも楽しいアクアリウムライフをエンジョイしましょう!