プラティのオスとメスを一緒の水槽で飼育していると、オスがメスを執拗に追いかけている行動をよく目にするのではないでしょうか。
あまりにも頻繁に追いかけられている場合、メスが攻撃されているのではないかと心配になるかもしれません。
この行動には何か理由があるのでしょうか?
調べてみました。
プラティのオスはなぜメスを追いかけるの?
プラティをはじめとするグッピーの仲間は、卵を体内に保持しておいて稚魚を産む卵胎生という特徴を持っています。
卵生の魚の場合はメスが産卵したところにオスが体液をふりかけていきますが、卵胎生の場合は卵がメスの体内にあるため、オスはメスの体内に直接体液を送り込んで接合させなくてはなりません。
そのために、プラティのオスは本能的にメスを追いかけているといわれています。
オスの尾びれのあたりには棒状の繁殖器があり、メスとの見分けは比較的つきやすいようです。
オスがメスを追いかける行動は、繁殖のための大事な行為ですので特に心配をする必要はありません。
赤いプラティ隠れてると思ったらこの子メスで白い子がオスで単純に追いかけ回されてるだけだったのね…。よかった pic.twitter.com/8PP0Qt0ABO
— ますく@アクアリウム (@masuku_BF4_NBT) 2017年6月19日
メスにとってそれが負担になっているように見える場合は対策を講じる必要があるでしょう。
例えば、
- 飼育数の割に水槽が小さすぎる
- メスが一時的に身を隠すことのできる水草などがない
- オスの数が多い
- 明らかにメスの体力が落ちている
などの状況があるのであれば、適切な対応をする必要があるでしょう。
タイミングを見て早めに産卵箱への隔離を行うことも検討するといいですね。
まとめ
プラティのオスがメスを追いかける行動は卵胎生という性質を持った種類特有のもので、子孫を残そうとする本能からきているのですね。
それほど心配することではないということはわかりましたが、そのことでメスの体力を必要以上にうばったりストレスになったりしている場合は、それなりの対策が必要になります。
メスの数を増やしたり、一時的に隠れることのできる水草を入れるなどの方法がありますし、接合したタイミングであればメスを産卵箱へ移してやるのもいいでしょう。
繁殖にかかわる大事な時期になりますので、こまめに観察することが必要になりますね。