ネオンテトラは丈夫で飼育しやすい熱帯魚です。
飼っているネオンテトラに稚魚が生まれたら、稚魚に与える餌は一体どんなものなのでしょうか。
ネオンテトラの稚魚の餌は準備が大切
熱帯魚の中でも、飼育しやすいネオンテトラ。
ネオンテトラの繫殖に成功し、待望の稚魚の誕生です。
しかし、ネオンテトラの稚魚の餌は実は親魚を出会わせる前から準備が必要です。
稚魚の餌はインフゾリア・ブラインシュリンプ
稚魚は生後1日~2日は稚魚自体がもつヨークサック(栄養が入っている袋状のもの)があるので、餌を与える必要はありません。
生後3日目ごろからインフゾリアをスポイトで与えます。
生後1週間頃、稚魚が水槽内を元気よく泳ぎ始めたぐらいにブラインシュリンプを与えます。
インフゾリアの作り方
インフゾリアは動物性プランクトンの総称です。
ブラインシュリンプよりずっと小さいため、まだ生後間もない小さな稚魚が食べる餌にはうってつけです。
作り方もとても簡単です。
〈用意するもの〉
- インフゾリアの素
- いつもの水槽の水(1ℓ程度)
- 水を入れておく容器
- レタスかキャベツの葉(手のひら位の大きさの葉1枚)
〈作り方〉
- まず、いつもの水槽の水を1ℓ程度容器にいれます。
- 水が入った容器の中に、インフゾリアの素を小さじ一杯程度溶かします。その中にレタスかキャベツの葉をいれます。この時、一口大にちぎり少し揉んで葉を柔らかくしておきます。
- 2~3日で容器の水面に白い乳白色のモヤモヤが浮いてきます。その白いモヤモヤがインフゾリアなのでスポイトで吸って稚魚に与えましょう。
上手くインフゾリアが発生しない場合は水温が低すぎるのかもしれません。
25~28度を目安に保つようにしましょう。
日当たりの良い場所に置き、常に酸素を取り込めるようにします。
その他、ビール酵母や牛乳を入れると増えやすくなるようです。
ただし、臭いがきつくなるのでインフゾリアの保管場所は注意をしなければなりません。
ブラインシュリンプの作り方
稚魚が生後1週間を迎える前に、ブラインシュリンプの準備をします。
ブラインシュリンプの卵をホームセンターやペットショップなどで購入し、孵化させます。
〈用意するもの〉
- ブラインシュリンプの卵
- 1ℓ程度の塩水(食塩水濃度2~3%)
- 食塩水を入れる容器
- エアレーション
- コーヒーフィルター
〈作り方〉
- 水温を28℃位に保った状態の塩水が入った容器に3g程度のブラインシュリンプの卵をいれます。
- 卵を入れたら、卵が流動するようにエアレーションをいれます。このエアレーションによる流動がないと卵が孵化しません。水温は常に28℃を下回らないように注意しましょう。
- 大体12時間~16時間でに赤い斑点が見えてきます。それは孵化したブラインシュリンプです。
- 孵化したブラインシュリンプをコーヒーフィルター等でろ過し、スポイトで吸ってネオンテトラの稚魚に与えます。
孵化したブラインシュリンプは冷凍保存もできるので、冷凍保存用の容器にいれいつでも使えるようにすると便利です。
またブラインシュリンプの孵化器も販売しているので、なかなか難しい場合は利用してみるのも良いかもしれませんね。
まとめ
ネオンテトラの稚魚に与える餌は、親魚を合わせる前から準備しておきます。
稚魚が生まれたら、生後1~2日は餌を与えません。
3日後からインフゾリアを与え、生後1週間位でブラインシュリンプに切り替えましょう。
インフゾリアもブラインシュリンプも低い温度では繫殖しないので28℃前後に保つように心がけましょう。
どうしても上手くいかないときは、ホームセンターやペットショップで相談してみるもの良いと思います。
生まれてきた小さな稚魚が元気よく水槽内を泳げるようになるのが楽しみですね。