ヤマトヌマエビの繁殖は一般的に難しいと言われます。
それは、ヤマトヌマエビが両側回遊型の品種だという点が深く関係しています。
ヤマトヌマエビは、大人の頃は河川で生活をしますが、稚魚は「汽水」と呼ばれる海水淡水が混じった低塩分の水でしか生活できないからです。
家庭でこの環境を整える場合には、稚魚用の隔離水槽を新たに準備しなければなりません。
また、同時に、こまめな世話も必要となります。
こうした理由が、ヤマトヌマエビの繁殖が難しいと言われる由縁です。
ちなみに、家庭で飼育するエビとして同じく人気があるミナミヌマエビは、比較的繁殖が簡単であると言われています。
家庭で新たに稚魚用の水槽を準備するとなると一苦労です。
しかし、簡単にこの水槽を準備する方法があります。
なんとペットボトルを使うと簡易水槽が即席でできるのです。
今回は、ペットボトルを使った稚魚用の水槽の作り方をご紹介します。
ヤマトヌマエビの繁殖が簡単に!ペットボトル活用法
ヤマトヌマエビを繁殖させる場合は、
- 水槽
- 砂利
- 水草
- コンクリートブロックや流木
- エアレーションポンプフィルター
- 水温計
等が必要です。
ペットボトルを使用することで、簡素化することができます。
作り方は簡単で、準備するものは次のとおりです。
<準備するもの>
- ペットボトル
- エアレーションポンプフィルター
- エアポンプ
- エアストーン
- ウイローモス
<作り方>
- ペットボトルを半分に切り、蓋の部分にエアレーションをつけます。
- そして、飲み口を底側に差し込みます。
- 併せて、エアポンプ、エアストーン、ウイローモスを準備すると完成です。
これで簡易的な水槽ができました。
稚魚は、汽水でしか生息できませんから、ペットボトル内の水は、海水を70%に薄めたものを準備しましょう。
メスのエビが抱卵したら、3~4週間は待ってから、母エビをペットボトル水槽に移すようにします。
移すタイミングが早すぎると卵が成長できず、カビが生えてしまう恐れがあります。
暫くして母エビが脱卵をしたら、母エビは元の水槽に戻します。
ペットボトルの水槽は、エアレーションによる水換えを行い、孵化を待ちましょう。
まとめ
いかがでしたか?
水槽を一から準備するとなると、気合がいる作業ですが、身近にあるペットボトルで即席の水槽ができます。
ヤマトヌマエビの繁殖は難しいと諦めていた方も手軽にできる方法なので、一度試してみてはいかがでしょうか?