ディスカスの体が黒くなる症状は、もともと「柄」としてある縦じまのことではない様です。
「柄」とは違う「体の黒化」には、何か原因があるといわれています。
それを理解するには、ディスカスの行動(様子)を観察する必要があるそうです。
「ディスカスの体が黒化」について調べます。
ディスカスの黒化の原因
黒化とは
体の全部、または体の一部分が、黒くなってしまう症状のことをいうそうです。
黒化の症状
黒化の症状は、個体に異常(餌を食べない、元気がないなど)が全くなく、普段と変わらない様子にも関わらず、体の表面だけが黒くなってしまうそうです。
黒化の原因
- 精神的ストレス
ディスカスの黒化は、ディスカスの精神的なストレスが主な原因の様です。
人でいう「自律神経失調症の様な状態になっている」という人もいます。
- 有害な物質
原種のディスカスは、品種改良されたディスカスに比べてアンモニアや亜硝酸に対しての免疫力が弱いそうです。
そのために、少量の有害物質にも体の表面に変化が起きるといわれています。
- 細菌や病原菌
細菌や病原菌が原因で個体の体が黒化する場合がある様です。
最も多いのは、特に腸管に「キャピラリア」という線虫に寄生することだそうですが、魚の中でもディスカスが寄生されやすいといわれている様です。
このことはディスカスの飼育者の間ではよく知られているということです。
ディスカスの黒化の対策
精神的ストレスの場合
飼育者は、ディスカスのストレスになる様な作業をしたかどうかを考えなければならないそうです。
もし、思い当たることが見つかっても、「黒化」の改善方法はないといわれています。
一般的には、ディスカスの精神が落ち着くこと(環境に慣れるや、環境を安心と思えるなど)によって、徐々に改善していくと言われています。
有害物質
フィルターに溜まったフンや食べ残しの餌が、有害物質が作られるといわれている様ですから、こまめなフィルターの掃除を心がけ、いつもきれいにしておくのが良いそうです。
水換えの時は、良質なバクテリアの外への流れ過ぎを抑えるために、多すぎる水の交換は控えると良い様です。
普段の環境(水の温度とpH値など)が変わらないことが重要だそうです。
細菌や病原菌
最も多いといわれているキャピラリアによる「キャピラリア症」では、治療が大変難しいといわれています。
対策としては、餌の冷凍アカムシを控えることで、期待が持てる様です。
個体の自己防衛(対策)として、寄生虫を封じようと自らヒーターに腹を近付ける、または餌を食べないなどの努力をする様です。
キャピラリアの動きを緩やかにして、進行を遅らせるには、水の温度を35℃近くで調整して薬剤を使うのが良さそうです。
効果があることが期待される薬剤は「マゾテン」が有力の様です。
4.5mgのマゾテンを水10ℓに溶かし、4分の1ずつの水換えを毎日しながら、そのつど水の量に対しての適量のマゾテンを溶かします。
治療期間は、約1週間が効果的だといわれています。
そのあとは、半分の水換えをした水槽に、薬剤を水槽から取り去るために「活性炭」を使うとされている様です。
まとめ
ディスカスの体が黒化する原因は、個体の精神的なストレスが主なものでした。
そのほかには、有害な物質や寄生虫などがあり、精神的なストレス以外が原因の場合は、個体にも変化が現れるので気が付く様です。
対策としては、
- 急激な環境の変化(乱暴な水換え、個体の移動が乱暴など)を与えない
- フィルターの掃除はこまめにする
- 冷凍アカムシを与える時には注意する
- 個体の動き(ちょっとした変化)に注目する
など、飼育者には、できることがあること分かりました。
ただし、キャピラリア症の場合は治療に時間がかかることから、根気が必要だということも分かりました。
「看病」には、飼育者の生活に少なからず影響を与える可能性があると思いました。