ディスカスを育成するうえで、必ずと言っていいほどおこる「拒食症」。
少し前まではバクバクと食べてくれてたのに、口に含んでも吐き出してしまったり、少しずつ食べなくなって最終的には全く食べなくなって衰弱してしまいます。
ディスカスを健康的に大きく育成していくには、気を使うことが大切になります。
どうしてエサを食べなくなるの?
通常、ディスカスは食欲旺盛で最適な飼育環境であれば健康的に育ち大きくなります。
ただ「拒食症」になってしまうと、急に食べなくなってしまいます。
ディスカスは赤虫を好んでよく食べますが、急に食べなくなってしまったり、吐き出したりなどする場合は「拒食症」の可能性もあります。
ただし拒食症である場合はどの種類のエサでも食べなくなるため、赤虫だけなど特定の1種類だけのエサの場合は単純に飽きてしまっていたり、鮮度が落ちていたりなどの原因で食べなかったりする場合もあるようです。
口に含むけど食べずに吐き出す場合は、ディスカスの習性が関係している事もあります。
口に含んで吐き出しているだけで実際は食べていたりします。
冷凍赤虫を与えていた場合は、赤虫の殻は消化しにくいため、消化不良でもあることも考えられます。
赤虫だけではなく、どのエサを与えても食べなかったり吐き出してしまう場合は「拒食症」になってしまっている可能性があります。
拒食症の場合はストレスが影響している事が多いようです。
ストレスで病気になっていたり、環境の変化などが原因で食べなくなることがあります。
ディスカスはメンタルが弱い為に、振動や衝撃など外部からの影響によってもストレスを受けて拒食症になります。
混泳させている場合は水槽内で起きているイジメにより拒食症になります。
ディスカスは集団で生活する魚ですが、個体に差がある場合は特にイジメが起きやすいのです。
エサを食べるようにするには?
赤虫だけなど特定の1種類だけを与えていて、食べなくなったりした場合はエサを変えてみたり、その他のエサと割合を決めて与えてみましょう。
特にディスカス自体に異変が見られない場合は、エサを変えてみることで、食べ始めたりすることもあります。
拒食症になってしまった場合は、原因がほとんどストレスであるため、ストレスを和らげてあげる必要があります。
ストレスの原因としてもっとも多いのは、水質の悪化など飼育環境が疎かになっていることです。
この場合は水換えなどの飼育環境を整えていくことで改善できます。
拒食症といってもストレスからの病気ではない場合は、最適な飼育環境に整えていくことで、エサを食べ始めてくれる事があります。
水換えをしても拒食症が治らない場合は、その他の原因よってストレスとなり、拒食症となっている事も考えられます。
ディスカスは個体差にもよりますが2~3日エサを与えなくても大丈夫なため、2~3日絶食をさせて空腹の状態なってからエサを与えてみましょう。
また、お腹が妙に膨れているディスカスは赤虫の殻を消化しきれずにお腹にたまっている事があります。
消化不良が原因でエサを食べない場合もエサを与える間隔を空けて、回復の様子を見ながら与えていくと良いと思います。
イジメによる拒食症の対策としては、飼育し始める段階でディスカスの同種を5~10匹くらいを飼育するのが良いかもしれません。
集団生活をする魚のため、イジメは避けられない場合がありますが、少ない数より5~10匹くらいを飼育する事でイジメが改善される場合もあります。
まとめ
- 赤虫だけのエサの場合は飽きていたり、鮮度が落ちていたりなどの原因でもある
- 消化不良が原因で食べなかったり吐き出したりする
- 外部からの影響やイジメなどのストレスが原因で拒食症になる
- エサを変えてみたり、他のエサと合わせて与えてみる
- 空腹の状態にしてからエサを与えてみる