親魚や他の魚が孵化前に卵を食べる行為を食卵といいます。
他の魚が食卵するのなら、基本的には親魚が追い払い卵を守ります。
もしも守りきれずに卵がどんどん食べられてしまうのであれば、他の魚を別の水槽に移したり(事前にペアの魚だけを別の水槽に移しておいても良い)、専用のネットで卵を守るなどで対策はできます。
ただ問題なのは親魚による食卵です。
基本的に食卵はしないはずなのですが、ディスカスはとてもデリケートな魚ですのでちょっとしたきっかけで大事な卵を食べてしまうことがあります。
こちらではその原因と対策についてご紹介します。
ディスカスが産卵した卵を食べるのはなぜ?その対処法は?
せっかく産んだのに卵を食べる親魚って意外と多いのですが、食卵行動には原因があります。
- 雄が未成熟なため卵が接合していない
- 親魚が子育てに慣れていないためどうしてよいか分からずに食卵してしまう
- 水質や水温が稚魚を育てるのに適していない
- 水槽の設置環境が原因で親魚がストレスを感じて食卵してしまう
ストレスの原因には、
- 強い光
- 騒音
- 人の視線
- 人影
などがありますが、ちょっとした心配りで次回の繁殖を成功に繋げていけるのではないでしょうか。
それでは対策についてご紹介させて頂きます。
親が未成熟なケースは何度か産卵の回数を重ねていくうちに成長していけば成功に繋がります。
水質や水温は水換えや水温管理を注意深く行って、最適な水質や温度を探っていけば問題ありません。
ストレスに関しては飼い主が良い環境を整えてあげれば解決します。
現在水槽を設置している場所が人の通りが多いのなら、静かな場所に移動してあげましょう。
ライトを弱い光に変更してあげるのも良いでしょう。
卵の様子が気になるのはわかりますが、あまり頻繁に水槽を除かないようにしましょう。
これらに注意してあげながらペアが子育てをできるようになるまで見守ってあげましょう。
まとめ
ただ食卵行動のすべてが問題というわけではありません。
接合していない卵の食卵に関しては必要な行動になります。
無事に接合している卵は黒っぽいのですが、接合していない卵はカビが生えて白くなります。
カビの生えた卵をそのままにしておくと、他の卵にもカビが移ってしまい卵全部が駄目になってしまいます。
親魚はそれを防ぐために未成熟の白い卵を食卵しているのです。
食卵行動のすべてが問題というわけではないんです。