ベタなどの熱帯魚は様々な理由でストレスがかかり、負担となってしまうことがあります。
ストレスによるベタはどのような行動をとるのでしょうか?
また、ベタはどのような原因でストレスを感じてしまうのか?
など、主な行動や原因、ストレスの発散方法などついて話していきたいと思います。
何が原因でベタはストレスを感じる?
ストレスを感じる原因は様々事が考えられますが、主な原因は水槽内で混泳している熱帯魚同士のケンカの影響や、同種、自分と似た姿のオスがいると威嚇しつづける為に、疲れてしまいます。
もともと気性が荒い性格ですから、同種や似た姿のオスが混泳している、視界に入る範囲などにいると習性により威嚇してしまうのです。
比較的におとなしいベタもいますが、付近で起こる争いなどの影響が原因でストレスを感じる事もあるのです。
複数のベタのオスを同じ水槽にいれてはいけません。
お互いにボロボロになるまで攻撃し合い、大変なことになってしまいます。
また同種でなくとも、ヒレの長い魚などには特に威嚇してしまい、ストレスの原因となってしまうので注意が必要です。
水質の悪化や水温の低下、過度な水換えもストレスを与える原因となります。
ベタは「環境の変化」にとても弱く、実は水質の悪化よりも、急激な水質の変化の方がストレスを感じてしまうのです。
水槽の水が減っていても、そのまま水を足すことは避けたほうがよいでしょう。
魅力的な愛着のあるベタを鑑賞していたい気持ちもわかりますが、あまりにも長く鑑賞されている事にもベタはストレスを感じてしまうようです。
長い時間、観賞され続けてエサをもらえると勘違いもしますし、反応することに疲れてしまうので、注意が必要です。
ストレスを感じたベタはどんな行動をする?
ベタが水槽の中で泳がずにおとなしくなっていたり、同じ動作を繰り返していたりしたら、ストレスを感じている事が考えられます。
これも性格や個体差によりますが、基本ベタは水質環境が良くて、最適な水温だと元気に泳いでいます。
急に無気力のようになり、エサを食べなくなる、隠れてしまい全く姿をみせなくなる、体色が微妙に変化しているなどの症状が見てとれたら、ストレスや最悪の場合、病気になっているなどのサインなので注意する必要があります。
無気力の状態は水質などの環境変化により体に負担がかかっている可能性が多く、あまりに長時間その状態が続くとストレスが限界をこえて、抵抗力が下がり病気になってしまいます。
エサを食べなくなる状態はストレスよりも病気である可能性もありますが、単純にグルメなベタもいるようです。
混泳などさせていて、隠れて出てこない場合は同種から攻撃を受けている場合があります。
他には流れの強い水流などができてしまっていると、ベタは水流に弱いためにストレスを受けています。
体色の鮮やかさがくすんでたり、ヒレがボロボロになっているとストレスが限界をこえて病気になっている可能性も考えられます。
ストレスの対策や予防!
同種や似ている姿をした魚と混泳してたり、視界に入ってしまっている場合は、ベタを隔離する事が大切な対処法となります。
エサを食べる元気があるうちは栄養価の高いエサを与えて様子を見ましょう。
水質の悪化や水温の低下は環境を改善することで、ベタの調子が戻ることがあります。
0.3%程度の塩浴をさせて様子を見ながら、徐々に改善していきましょう。
改善していく過程も急激な変化を与えないように注意しながら慎重に行う事が大切です。
25~28度くらいの最適な水温を保てるように調整しましょう。
まとめ
- ベタは気性が荒い性格をしているため、威嚇などにより疲れてストレスを感じてしまう
- 付近で争いが起こっていると影響を受けて、ストレスを感じる
- 環境の急激な変化や緊張がストレスを引き起こして、おとなしくなる
- 同じ動作を繰り返していたり、逆に動かずにおとなしくなっているときは注意して観察する
- キレイな体色がくすんでいたり、ヒレがボロボロになっていると病気の可能性もあり得る
- 栄養価の高いエサを与えて様子を見る
- 0.3%程度の塩浴をさせて、最適な水温を保てるよう環境を整える