ヤマトヌマエビは、ミナミヌマエビと並んでコケ取り要員として飼育するのに人気があるエビの一種です。
オスとメスのヤマトヌマエビを同じ水槽内で飼育していると、メスのエビが度々抱卵する姿を見かけます。
初めてヤマトヌマエビを飼育する皆さんは、度々見かけるこの姿に、ヤマトヌマエビの通常の産卵サイクルが分からず、戸惑う方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は初めてヤマトヌマエビを飼育する方が知っておきたい、ヤマトヌマエビの産卵の特徴についてまとめました。
ヤマトヌマエビの産卵期間はいつ?
まず、ヤマトヌマエビの産卵について考えるうえで、自然ではヤマトヌマエビがどこに住んでいるのかを見ていきましょう。
ヤマトヌマエビは、インド太平洋沿岸の熱帯・亜熱帯地域の河川に住んでいます。
しかし、幼生の頃は川から海に下り、海で成長して川に戻るという、いわゆる両側回遊型と言われる魚です。
両側回遊型の魚としては、鮎が有名ですね。
このような生活史を送るヤマトヌマエビの産卵時期は、春から夏の終わりまでの期間です。
しかし、家庭で飼育し、水槽内の水温を20℃以上に保てる場合には、一年中産卵が可能になります。
ヤマトヌマエビの産卵頻度は?
ヤマトヌマエビのメスは、オスとの共寝に成功すると抱卵をします。
メスは、お腹の中に卵を抱えて、孵化するまで保護します。
孵化するまでの間に約2週間~1か月要します。
飼育下で、水槽内の温度が20℃以上に保たれている場合は、産卵が終われば、季節を問わずに再度、抱卵することが可能となります。
抱卵・産卵の頻度は、個体差によるところが大きいです。
中には、脱卵後にすぐに次の卵を抱卵するエビもます。
しかし、正常に発達した卵は、孵化するまでの間に約2週間~1か月はかかるので、頻繁に脱卵と抱卵を繰り返す場合には、未細胞卵か成長が停止した卵だと考えられます。
未細胞卵や成長停止卵のため、短期間で脱卵し、次の産卵に備えているのです。
まとめ
いかがでしたか?
ヤマトヌマエビの産卵サイクルは、自然界で生息するエビと飼育下で生息するエビには違いがありました。
ヤマトヌマエビを飼育している方で繁殖をさせたい場合は、上記の産卵の特徴を参考にされてはいかがでしょうか?