ヤマトヌマエビは、アクアリウムなどをしたことがある人は水槽に入れたことがある方も多いのではないでしょうか?
熱帯魚などと一緒に飼育すると、魚のエサの食べ残しを食べたり、コケを食べてくれたりと大活躍で、エサやりの手間も少ないので、非常に人気がありますよね。
熱帯魚などの他の魚と一緒に飼育されることも多いヤマトヌマエビですが、産卵をすることもあります。
今回は、アクアリウムの際の縁の下の力持ちとして力を発揮してくれる、ヤマトヌマエビにスポットを当て、産卵について紹介します。
水温や水草の準備など、家庭での飼育時の産卵に適した環境整備についてまとめました。
ヤマトヌマエビの産卵に適した水温とは?
ヤマトヌマエビは、日本や東アジアなどインド太平洋沿岸の熱帯・亜熱帯地域に住んでいます。
水温は、15~27℃が適しています。
水槽が凍る位になっても、動くことができるくらい低水温には強いです。
しかし、低水温には強い一方で、高水温には弱い品種です。
夏場は水温が高くなりやすいので注意が必要です。
水温が30℃以上になると、ヤマトヌマエビにとっては辛い環境となってしまい、弱ってしまいます。
15~27℃が適温であると紹介しましたが、産卵を考えたときには20℃以上がおすすめです。
それは、ヤマトヌマエビの自然界での産卵時期に関係があります。
ヤマトヌマエビは、春~夏の終わりにかけて産卵をします。
このため、この時期の水温と同じ位である20℃~27℃が産卵には適しています。
家庭で繁殖を試みる場合は、この水温を目安にし、冬場はヒーターで温めるなどの工夫をしましょう。
ヤマトヌマエビの産卵時は水草の準備が必要
エビと言えば、皆さん、殻に覆われた骨格をイメージされるのではいでしょうか。
ヤマトヌマエビも同様に殻に覆われています。
ヤマトヌマエビは、ときどき脱皮をし、脱皮している間に成長をします。
大人のエビでは3~4週間おきに脱皮します。
また、ヤマトヌマエビのメスは、脱皮の後に共寝をし、産卵に向かって体が変化していきます。
しかし、脱皮直後の新しい殻は、普段の殻よりも柔らかいので熱帯魚と混泳している場合は、脱皮をしたエビが食べられる危険性があります。
メスのエビを守るためにも、産卵に適した環境の整備として、隠れ家としての水草を準備してあげましょう。
まとめ
いかがでしたか?
ヤマトヌマエビの産卵に向けた飼い主の準備と心がけを紹介しました。
水草が無いと、脱皮後のエビが恰好のエサとされてしまうとは驚きですね。
大事に飼っているエビですから、水温と水草の準備をきちんとして快適な環境で飼育してあげてくださいね。