ミナミヌマエビやヤマトヌマエビなど、エビはアクアリウムの仲間としてとても楽しい存在ですよね。
魚とはまたひと味もふた味も違った魅力があります。
そんなエビですが、親エビの姿は見るものの、なかなか増えている様子が見られない、と不思議に思っている方もいらっしゃることと思います。
実際には気が付いていないだけという可能性もありますが、ミナミヌマエビがなかなか繁殖してくれない時には、どんなことをすれば良いのでしょうか?
今回はミナミヌマエビが繁殖しない原因やその対策について、調べていきたいと思います。
ミナミヌマエビが繁殖しないのは?
ミナミヌマエビの繁殖は、親エビが快適に過ごせている環境ではそんなに難しくなく、気が付けば増えている、というくらいだとも言われています。
ミナミヌマエビは日本にも生息していて、生きていける水温域は5℃から30℃とされています。
ただ、5℃も30℃もどちらもミナミヌマエビにとってはとても過酷で、30℃にもなると体調を崩して体が赤く変色してしまいます。
繁殖もできるくらいベストな水温は23~24℃くらいと言われているので、そのくらいを維持できると良いですね。
このほか繁殖しない理由としては、赤ちゃんエビが生まれていたとしても、熱帯魚などに食べられてしまっているという可能性です。
混泳させている魚の数が多い場合は、親エビを含め稚エビが襲われにくいよう背の高い水草を入れたり、流木や岩陰なども増やしてみたりすると良いかもしれません。
また、稚エビは2㎜ほどの大きさで生まれてくるため、フィルターに吸い込まれてしまうことがとても多いです。
この事故防止のため、フィルターに排水溝ネットを重ねてかぶせたり、スポンジをまいたりと対策をするのもおすすめです。
その他改善できる点としては、水槽の掃除屋さんともいわれるエビではありますが、エサが不足していないか考えてみます。
エビの食べる物がなさすぎると、なかなか繁殖するほどの体力がついていないこともあります。
また、最初にショップでエビを購入する際、水槽の大きさを考慮しつつ、大きさに応じて10~20匹くらい迎えた方が無難でしょう。
ミナミヌマエビはオスとメスの区別がつきにくく、また購入する際に性別を選べないことがほとんどなので、水質や水温を快適にしても、隠れ家を増やしても、いろいろ試しても増えない場合には、ペアリング自体ができていないと考えた方がよいかもしれません。
まとめ
ミナミヌマエビの繁殖自体はそんなに難しくないということが、お分かりいただけたでしょうか。
他の魚などエビ捕食者の数、水槽の水質と水温の状態、隠れ場所の多さ、栄養状態、稚エビがフィルターに吸い込まれない環境、これらの調整で今年はミナミヌマエビの赤ちゃんに会えると良いですね。