ビーシュリンプが抱卵した後の管理で大切なのは、急激な環境変化を避けることといわれます。
多少の幅はありますが、抱卵してから孵化まではだいたい20~30日程度といわれ、抱卵中の母エビを別の水槽などに隔離して孵化を待つという方法をとる場合があるようです。
孵化した稚エビも同じで、隔離して飼育する方法は生存率を上げる要因のひとつともいわれます。
理由としては、ろ過器などに吸い込まれたり水槽内の底面掃除の際に誤って命を落とすといった事故を防いだり、魚との混泳の場合に捕食される危険からの回避などが挙げられるでしょう。
ここでは、孵化後の稚エビの管理として、隔離の方法や注意点についてご紹介します。
ビーシュリンプの稚エビが孵化したらどうする!?
生まれたばかりの稚エビはわずか1~2mm程度の大きさで、孵化から3日間くらいはあまり動くことなく過ごすようです。
実はこの時期が稚エビにとって大事な期間であり、生存率の変動に関わるということですので、注意深く観察したり対応をすることが必要なのですね。
脱皮に必要なカルシウムなどミネラルが豊富な硬度の高い水質を保ち、稚エビのエサになる微生物や動物プランクトンを絶やさないよう、コケを生やしたりバクテリアの添加なども行います。
親エビと一緒の水槽で飼育している場合、同じエサを食べることになり、稚エビにまでいきわたらない可能性もあるため、隔離した環境で飼育するということにつながるともいわれます。
ビーシュリンプの稚エビの隔離方法は!?
稚エビを他の容器に移動させるのはリスクを伴います。
同じ水槽内に取り付けるタイプならいいのですが、急激な環境の変化は命取りになりますので、注意が必要でしょう。
移動させる方法としては、メイン水槽の中の稚エビをスポイドで吸い取ったり、大き目のコップのような容器で周辺の水とともにすくうなどが一般的なようです。
しかし、これらの方法では稚エビの体に傷がついたり、すべての稚エビを隔離しきれない可能性もありますよね。
抱卵した母エビをまず隔離しておき、孵化したら母エビをメインの水槽に戻すという方法もありますので、状況に応じて一番安全な方法を選ぶのがいいでしょう。
まとめ
稚エビの安全のために隔離するのですが、隔離の作業で命を落としたりしないよう細心の注意が必要になります。
また水質やエサなどの環境を保つことも大切ですので、見えない微生物レベルでの管理が大切でしょう。