誰もがまるでドラゴンみたいといってしまうのが、ウミウシの仲間「ブルードラゴン」です。

ヒレを広げて海のなかを泳ぐ姿は大空を舞う竜に似ており、鮮やかな青色のボディカラーは多くのウミウシのなかでもトップクラスの美しさです。

スタイリッシュなボディと美しいカラーを持つブルードラゴンは、観賞に値するウミウシといえ、飼ってみたいという方もいるでしょう。

ブルードラゴンとはどのような生き物で、また、飼育は可能なのでしょうか。

ウミウシ ブルードラゴン 飼育

美しいウミウシ「ブルードラゴン」の生態と飼育

ブルードラゴンと呼ばれている「アオミノウミウシ」は、軟体動物門腹足網裸鰓目アオミノウミウシ科に属しています。

ハワイ原産で温帯から熱帯の海域に生息し、日本では南西諸島や小笠原諸島などの太平洋海域に生息。

背中側は銀白色、腹側は青色をしており、体長は2~5センチメートルです。

ブルードラゴンは、泳ぐときは青色の腹側をみせて、背泳ぎの状態で移動します。

これは、海面からみたとき保護色となり、呼称の由来もここからきているのでしょう。

ブルードラゴンに限らず生き物を飼育する際に大切なのは、どのような餌を食べているかという食性を知ることです。

ウミウシは、種類によって好む餌がことなり、ブルードラゴンは肉食性で一般的な肉食とはことなる特徴があります。

スポンサードリンク

「カツオノエボシ」という名前に覚えがある方もいるのではないでしょうか。

触手に猛毒を持つ危険生物として話題となったクラゲですね。

ブルードラゴンは、カツオノエボシをはじめとするカツオノカンムリやギンカクラゲなど、毒性のある刺胞動物を好んで食べます。

これらのクラゲには毒のほかに青色の体色という共通点があり、クラゲを捕食することによって、ブルードラゴンは自分自身も毒性を持つと同時に保護色となる青色を吸収します。

ここまでをふまえて、ブルードラゴンの飼育方法をみていきましょう。

飼育する際の海水は、自然の海水や人工海水を用い、大きくても5センチメートルほどの体長ですから水槽も小さなもので対応は可能でしょう。

一番の問題は、好物である餌の確保です。

ウミウシは食性に適した餌しか食べませんから、ブルードラゴンの場合はカツオノエボシなどの毒を持つクラゲです。

継続的な餌の確保が可能ならば、ブルードラゴンの飼育は可能といえるでしょう。

まとめ

美しいウミウシ、ブルードラゴンの種類と飼育についてみてきました。

小さな体に関わらずその食性は肉食、しかも猛毒を持つクラゲというものでした。

飼育については、海水や水槽の対応は可能ですが、餌と確保という難問があります。

100パーセント飼育は不可能ではありませんが、個人での飼育はハードルが高いといえます。

スポンサードリンク