ウミウシには毒を持つ種類がいることをご存知でしょうか。
美しい色合いを持ち、愛嬌のある体のデザイン、大きくても5センチメートル前後のウミウシもいるため、思わず手で触れてしまいたくなるものです。
しかしながら、美しいものには~の例えではありませんが、体に毒を持つウミウシもいるため不用意に触れることには注意が必要です。
ここでは、毒を持つウミウシの種類についてご紹介します。
美しいけど毒を持つウミウシの種類
ウミウシの体の色は、生息している周りの環境にあわせる保護色の役割を担うと共に、周囲の相手に自分は毒を持っていることをアピール、警告を与える意味もあります。
一般的に、カラフルなウミウシほど毒を持っている種類とされ、クラゲやカイメンなどの餌を食べることで、餌が持っている毒を体内に取り込む。
体内に取り込んだ毒を、ウミウシは相手を捕食するときに用いたり、自分を守るときに使ったりします。
アオミノウミウシ
毒を持つウミウシの種類では肉食性のアオミノウミウシが挙げられ、青い体の色や羽を広げて泳いでいるような姿から、ブルードラゴン(青い竜)やブルーエンジェル(青い天使)と呼ばれています。
アオミノウミウシが好んで食べる餌が、カツオノエボシやギンカクラゲなどの猛毒を持つ刺胞動物です。
これらの餌を食べることで、体に毒を取り込みます。
サクラミノウミウシ
色鮮やかな色を持つウミウシほど毒を持つ種類が多いとされていますが、体が淡い色のウミウシにも毒を持つものがいます。
ミノウミウシは、背中に蓑(みの)をかぶったような体を持ちウミウシのなかでも特徴的な種類です。
そのミノウミウシの仲間であるサクラミノウミウシは、ビビットな色合いではなく、淡いピンク色がかった白色のボディカラーです。
サクラミノウミウシも毒があるクラゲの刺胞を平気で食べ、背中の蓑にため込んでいます。
この蓑は1本づつ独立しており、敵に襲われたときには自分の意志で切り離すことができます。
まとめ
ここまで、毒を持つウミウシの種類について紹介しました。
もちろん、ここで紹介した毒を持つウミウシは、数多くいる毒を保有するウミウシのごく一部です。
かわいい、美しいと我を忘れて触れてしまいたくなる生き物ですが、ウミウシには毒がある種類があることを心掛けておきましょう。