エアレーションとは、液体などの物質に空気を循環させたり、混ぜ込んだりするという意味です。

熱帯魚飼育の際には、エアーポンプで水中に空気を送り込むことによって、強制的に酸素を含んだ空気を水に溶かし溶存酸素量(水の中に溶けて存在している酸素の量)を増やします。

エアーポンプが出す泡によって水面が揺れ、水と空気が接触する面積が増えることも、溶存酸素量の増加につながります。

ろ過装置(フィルター)などで水面を揺らすことで酸素の供給もできるので、エアレーションは必ずしも必要ではありませんが、水槽の大きさや中に入れる魚の数によっては、エアレーションを使用したほうが良い場合もあります。

また、エアレーションには、水を撹拌し水槽内の水質や温度を均一化する効果もあります。

卵や稚魚に対してのエアレーションの必要性と、使用する場合の注意点を考えてみましょう。

ラミレジィ 稚魚 エアレーション

ラミレジィの稚魚とエアレーション

ケースの大きさや稚魚の数にもよりますが、稚魚が1~2ミリ程度の間は酸素もあまり必要とはしませんので、エアレーションは不要でしょう。

2ミリ以上になっても、水槽が大きく溶存酸素が十分ならば、エアレーションは使わなくても構いません。

稚魚のいる水槽にエアレーションを使用する場合は、強くしすぎないこと。

強いと水流ができて稚魚が巻き込まれてしまいます。

PHの上昇にも注意してください。

また、エアレーションをするときには、フィルターの吸い込み口に稚魚が吸い込まれるのを防ぐため、目の細かいスポンジフィルターなどを使用してください。

スポンサードリンク

まとめ

ブクブクとも呼ばれるエアレーションは、水槽内の水の溶存酸素量を増加させ、熱帯魚飼育の際の水質を適正に保つために使われます。

熱帯魚が水面付近で息継ぎをしているようなら、溶存酸素量の不足が考えられますので、その場合は、魚や水草の密度を減らしたり、エアレーションをしたりして、飼育環境を整えましょう。

エアーポンプの「ブーン・・・」という低い振動音は静かなところでは結構気になります。

寝室に水槽が置いてある場合など、その音が気になって眠れないこともあります。

エアーポンプを購入するときは、エアー音の小さなものを選ぶとよいでしょう。

さらに、稚魚を飼育する場合など、個々の水槽環境ごとに適切なエアー量は異なりますので、エアー量調整機能の付いたものを選ぶようにしましょう。

スポンサードリンク