天然物は滅多に見ることがないと言われている幻の魚イワナ。
近年では養殖の技術も進歩しているので発眼した卵を放流するなどの取り組みにより増えてはいますが天然のイワナは数を減らしています。
『山を1つ越えたら別のイワナ』
そう呼ばれるのも天然と養殖の掛け合わせだったり別の魚との掛け合わせだったりするので純粋なイワナは少なくなっているからです。
そこで減少したイワナを増やそうと思っているけど孵化させる為には何が必要なのか分からない人の為にイワナの孵化方法について調べてみました。
イワナが産卵した卵の孵化方法
自分で捕まえたイワナを産卵から孵化まで行う事って本当に難しいですよね。
上手く産卵してくれても環境が悪ければ卵は全滅してしまうので環境の事も考えなければなりません。
ですが現在では養殖場があり発眼卵を分けてもらって育てる事が出来ます。
難しい過程は飛ばして発眼卵から育てたら孵化も難しいものではありません。
では、どの様にやれば孵化するのか?
イワナの孵化が難しい理由
一般的にイワナの孵化は難しいと言われています。
生き物ですので簡単に孵化する事はありませんが、熱帯魚と比べると格段に難易度が高くなります。
そのイワナの孵化が難しいと言われる理由としてあげられるのが水です。
冷たく綺麗な水を掛け流す事が必要になります。
冷たい水を掛け流す方法がないと出来ないのでイワナの孵化が難しいと言われています。
掛け流す以外にも水質や水流も適正な範囲内でなければならないので上手く孵化させられないのは足りてない場合が多くあります。
積算温度が500度
イワナの孵化には目安として言われている事があります。
『積算温度が500度』
聞いた事がありませんか?
積算温度ってどう計算するのかと言うと水温が10度で飼育している場合は500÷10=50で50日程度で孵化すると言う意味です。
イワナの卵が孵化する為の適温は約7〜10度と言われているので50〜70日くらいかかるとされています。
産卵されてから孵化するまで約2ヶ月前後の期間を経て孵化する計算になりますね。
水流も孵化に関係する?
冷たい綺麗な水を掛け流す必要がありますが、どんな環境でも問題ないのか?
実は水流も大きく関係してきます。
川の流れが早すぎると卵が流れてしまう恐れがあるから流れの緩やかな場所が良いのかと思いますが、実は適度に水流のある場所の方が生存率が高い事があります。
理由としては酸素の問題があります。
流れが緩やかな場所は水温が上がりやすく水温が上がると溶存酸素量も減りますので緩やか過ぎても孵化してきません。
まとめ
イワナの孵化は簡単にまとめるとこうなります。
- 積算温度が500度
- 適性水温は7〜10度
- 水流がある程度は必要
イワナは勝手に放流する事を禁止している所も中にはあります。
イワナ以外の魚を放流する事で生態系が崩れてしまう恐れがありますので注意しましょう。