繁殖期になるとディスカスはペアを作りますが、5匹いれば1ペアはできると言われています。
すれ違いにお辞儀のような行動や産卵場所を確保して掃除する姿も見られるようになります。
いつもと違う行動をしているディスカスがいたら、よく観察する必要があります。
ペアができたらディスカスを小さい水槽に移します。
この水槽には産卵場所を作ってあげなければなりません。
この時、ディスカス産卵塔を使うことが多いようです。
産卵後は餌の量を減らし、水質悪化を防ぎます。
そして、孵化するまでは水換えも控えます。
また、小さな照明をつけて夜間も暗くならないようにします。
ディスカスが孵化までのpHはどうしたらいいのか?
水槽の水温は28℃でpHが5.0になったら低下した分を水道水でpH6.2~6.0に戻すようにして下さい。
ディスカスによりますが、この水換えによるpH上昇が産卵を促す引き金になり、水換えした夜に産卵することが多いと言われています。
これで無事に産卵をすれば、成功です。
しかし、ヘッケルディスカスはこれより低いpHにしないとなかなか産卵しないようなのでディスカスの種類によります。
産卵した後に大切なことは、食卵を防ぐことです。
若いペアだと最初の頃の食卵はよくあると言われています。
しかし何度産卵しても食卵してしまう場合は、ストレスを与えないように周りを静かにし、小さな照明をつけながら、水槽の回りを黒いタオルなどで囲い、暗くするといいでしょう。
ディスカスの卵がなかなか孵化しない!pHは下げた方がいい?
個体差はありますが、pH6.5前後を保って下さい。
pHを下げると同時に水の硬度も下げると、より効果的と言われています。
pHが基準内でも水が軟水でないので孵化しないという場合もあるようです。
成功すると大体3日後くらいに孵化します。
卵が孵化すると、ディスカスたちは交代で見守りをはじめます。
まとめ
ディスカスはオスメスの判別が難しい熱帯魚と言われているので、1匹ずつ選んで購入するのは非常に困難です。
確実に繁殖を行いたいのであれば割高になってしまってもペアで販売されているものを購入するようにしましょう。
長い戦いだとは思いますが、ここが飼い主の腕の見せ所です。
根気よく頑張りましょう。