ラミレジィは、南米原産の小型の熱帯魚。
オランダラミレジィ・ジャーマンラミレジィ・バルーンラミレジィなど多くの品種があり、色彩やプロポーションが非常に美しい上、丈夫で育てやすく比較的安価なので、初心者にもぴったり。
古くから飼育されているため専門書も発行されているほど情報も豊富で、その点でも安心です。
また品種も多く、系統によって青・オレンジ・黄色など体の色の出方が違ってくるので、上級者にとってもコレクションのしがいがあります。
ペアで飼うなら、30センチの小型水槽にエアーポンプ・スポンジフィルターで大丈夫。
あとは必要に応じて、底砂・水草・流木・ヒーター・サーモスタットなどを用意してください。
ラミレジィの飼育に適した水質は?
ラミレジィの飼育に適した水の条件を挙げてみます。
- 水温:25度前後
- PH:中性~弱酸性
つまり水道水で飼育可能です。
ただし、日本の水道水の水質基準はPH5.8~8.6と幅があります。
それに対し、ラミレジィに最も適しているのはPH6.5程度なので、できれば一度自宅の水道水のPHを確認してみるといいでしょう。
最寄りの水道局に問い合わせれば教えてくれますし、市販の測定試薬・デジタルペーハーメーターなどで調べることもできます。
また、ラミレジィの飼育には、カルシウムイオンとマグネシウムイオンの含有量が少ない軟水を使用してください。
日本の水道水は軟水であることが多いので、この点でも水道水で問題ありませんが、底砂に「ソイル」を使用すると、軟水の状態を保つことができ、水の浄化もできます。
ただし、水道水には殺菌のために塩素が混入されています。
人間にとっては害のないレベルの濃度でも、体の小さな魚にとっては猛毒です。
市販の塩素中和剤(カルキ抜き)を使う、数時間エアレーションをする、一昼夜放置するなどして塩素を抜いてください。
まとめ
数多くの種類のある熱帯魚の中でも、美しさや飼いやすさで人気のラミレジィ。
日本の水道水は、PH・硬度共に飼育に適していますが、塩素を抜き、水温を適切に保つなどして、ラミレジィにとって快適な環境になるように心がけてください。
きっと、あなたの愛情にこたえて美しく優雅な姿を見せ、あなたを楽しませてくれるでしょう。