ドジョウは、コイ目ドジョウ科に属する淡水魚で、ひげが生えていて水の底に暮らしています。
ドジョウと言ってもたくさんの種類があり、違いもあるようです。
ここではドジョウとホトケドジョウの違いについて紹介していきます。
ドジョウ
ドジョウは、日本各地の水田や水路に多く見られていましたが、見られなくなった場所が多くあります。
今でも川や湖の沼付近・水田脇の水路など、自然が多く残っている場所では生息しているようです。
ドジョウの体つきは円筒形をしていて細長く、成魚になると10~15cm程度になり、口ひげが下向きについていて片側5本ずつついています。
エサは雑食性で、泥の中の有機物と一緒に泥を吸い込み、泥だけ吐き出し必要な栄養分だけを取り込む事ができます。
産卵は、4~7月頃夜の水田などの浅い泥底の水溜りのような場所で行われます。
ある程度水質が悪い場所でも生息することはできますが、コンクリートや流れの速い場所は苦手なようです。
ホトケドジョウ
ホトケドジョウは、河川や水田などの水路・湧水がある場所・山などで水草がたくさん生えている場所で見られることがあります。
ホトケドジョウの体つきは、ドジョウと同じように円筒形をしていますが、少し太くずんぐりした形をしています。
成魚になっても7cm程度で、口ひげは片側に4本ずつ生え、そのうちの一対が上の方に出ています。
エサは、水に中や水の底にいる水生の昆虫などの小動物を食べ、肉食系だという事が言えます。
産卵期は3~6月で、水草などに卵を産み付けることから、他のドジョウのように卵が流されることはありません。
水の温度があまり上昇しない場所で、農薬や排水の影響の出ない場所、石がある場所と水草がある場所を行き来できる空間が生活しやすいようです。
まとめ
ドジョウとホトケドジョウは、体の形は円筒形で似ていますが、長さと太さ・ヒゲの数と向きが違ってきます。
また食べるものも違い、有機物を取ることで暮らしていけるドジョウ、水の中の生物を食べるホトケドジョウ。
ドジョウやホトケドジョウが暮らせるきれいな水場が増えてくると、たくさん見れるようになるでしょう。