ハゼとは、ズズキ目ハゼ亜目に分類される魚の総称です。
それはまるで、東京が23区に分かれているのと同じ様に、東京という地名がハゼで、細分化された区がハゼでいう属というような感じで分かれているようなイメージです。
ヨシノボリはスズキ目ハゼ亜目ハゼ科のヨシノボリ属であり、ドンコはスズキ目ハゼ亜目ドンコ科のドンコ属に分類されます。
このように今では細分化されています。
現在発見されているハゼは、2100種を超えています。
棲む所の環境によって様々特徴を持っていますが、この度は、ヨシノボリと、ドンコ、そして身近なハゼの代表としてマハゼの違いを例にとってご説明いたします。
ヨシノボリとドンコの違い
日本では、ヨシノボリは河川から湖、池まで幅広く、淡水から汽水域に広く分布します。
特徴によって14種類に分類され、棲む所もまた違っています。
一方ドンコは、淡水魚で、ヨシノボリの多くが、稚魚の時に海に出て、また生まれた川に戻る種類が多いのとは反対に、ドンコは海に下る事なく、一生を淡水域で過ごします。
大きさはヨシノボリが10cmほどなのに対し、ドンコは25cmにもなる個体も現れています。
ドンコはカジカと良く似ていますが、カジカはカサゴ目に属しているので、全く違う種になります。
ドンコの稚魚の生まれてすぐに底性生活を行う行動が、カワヨシノボリに似ています。
カワヨシノボリもまた同じく、海には下らないという共通点があります。
寿命はドンコの方が少し長い、5年前後であり、ヨシノボリは4年程度です。
ヨシノボリとドンコの共通点は気性が荒く、どん欲で、自分よりも小さい魚にはどんな魚でも食らい付いてしまうので、単独での飼育が望ましいという点です。
ハゼとヨシノボリ違い
日本で内湾や、汽水域に生息し、釣りの対象とされるのが、ハゼ科マハゼ属にぞくするマハゼです。
マハゼの「マ」は「真」の意味があり、ハゼの代表的なものという意味合いがあり、日本各地でハゼといえばこのマハゼの地方名を示すケースが多いです。
全長はヨシノボリよりも大きく15cm程で、汚染水にも強い為、湾などでの釣りで知られる人気の高い魚です。
このマハゼの稚魚は生まれたら浮遊生活をしてプランクトンを餌にしています。
そして成長と共に底に下りてきます。
この点は、ヨシノボリやドンコとは全く違います。
生息域は河川の下流域か汽水域。
もしくは海水の内湾で、ヨシノボリとは棲む所も違います。
まとめ
ヨシノボリもドンコもハゼも、ハゼ科の仲間ではありますが、それぞれの個性を持ち、大きさも違います。
しかし共通して言える事は、生命力が強く、縄張り意識が強く、繁殖力もある事です。
さすが日本中で見ることが出来る魚と言えます。
そして、愛らしい顔をしているので、日本中の人に愛される理由もわかります。