美しい黄色い体が特徴のキイロハギという魚がいます。
こちらの魚は観賞魚として非常に人気のある種類です。
飼育するために入ってくるのは主にハワイ島ですが、日本にも生息している魚です。
そんなキイロハギですが、観賞魚を飼育するのに気をつけなければならないのが、病気です。
キイロハギも例外ではなく、病気にかかってしまいます。
では、どのような病気にかかり、病気になった際には、どのような対応をすればよいのかを見ていきましょう。
キイロハギがかかる白点病の原因は?
キイロハギがかかりやすい病気として挙げられるのが、白点病です。
白点病とはその名の通り、魚の体が白い点で覆われてしまうという病気です。
観賞魚など、閉鎖的な環境で生活している魚に発生する病気と言われています。
原因としては、繊毛虫の一種であるクリプトカリオン・イリタンスの寄生によって発症してしまいます。
クリプトカリオン・イリタンスは25℃から30℃の高水温を好むので、キイロハギを飼育している水槽内では増殖してしまう可能性が高いです。
また、硝酸塩などが多く検出される汚い水槽でも発症するおそれがあるので、注意が必要となります。
キイロハギが白点病にかかってしまった場合、治療はどうしたらいいの?
では、もしキイロハギが白点病にかかってしまった場合はどうしたらよいのでしょうか。
治療法としては、銅イオンによる治療法や、魚病薬を用いた治療法になります。
銅イオンによる治療法とは、硫酸銅を用いて水中に溶けた銅イオンで病原虫を滅するという方法になります。
閉鎖的水槽環境において銅イオンによる治療法は即効性があるので、最も有効で効果的です。
しかし、銅イオンの効果はクリプトカリオン・イリタンスだけに効果があるのではないので、他の無脊椎動物等も滅してしまう危険性もあります。
また、硫酸銅の量を誤ってしまうと、魚も亡くなる恐れがあるので扱う際には注意が必要です。
そのため、初心者が治療するには、魚病薬を用いて行うことをおすすめします。
病気を予防するには、水槽内の汚れを少なくしましょう。
数値でいうなら、サンゴが飼えるような硝酸塩濃度20ppm未満であれば理想とされています。
また、水流を発生させることで、病原菌の温床を作らせないこともポイントです。
まとめ
魚も生きているので、人間と同じように病気をします。
適切な対処と予防を行うことで長く生きることができます。
飼育される際には、病気の面もきちんと理解して、飼うことにしましょう。