切られた部分や分裂したところから、同じ個体を再生させることが可能なプラナリアという生き物をご存知でしょうか。
その再生力の強さやユニークさは、医療の現場でも活かされるのではないかと研究されている注目の生き物です。
さてこのプラナリアですが、その再生力の源にもなる細胞に秘密があるようです。
今回はこのプラナリアの細胞について調べてみました。
プラナリアの幹細胞の種類
幹細胞という細胞があります。
この幹細胞とはいわゆる細胞の赤ちゃんです。
幹細胞は未分化の細胞であって、その細胞自身のコピーと、分化細胞に分裂する機能を持っています。
プラナリアはこの幹細胞を全身にもっています。
このことから、プラナリアの特徴である強い再生能力が生み出されていると考えられます。
1匹のプラナリアを3つに切断します。
普通の生き物だとこの時点で生命を維持することができなくなるのですが、プラナリアは切った数のぶんだけ同じ個体が発生します。
つまり、同じプラナリアが、時間が経った頃には3つに切断すれば3匹に。
そして8つに切断すれば、8匹になるという仕組みなのです。
そしてそれは先に述べた幹細胞という細胞が全身に存在していることによって起こる現象です。
特にプラナリアの有している幹細胞は全能性幹細胞という幹細胞で、これがプラナリアの再生力のもっとも重要な細胞であるといえるでしょう。
しかし、プラナリアは切られても再生するとはいえ、とてもデリケートな生き物です。
水質の悪化には弱く、生き残る力も強いが、それと同時に生きるための環境を選ぶ生き物であるともいえます。
プラナリアの再生能力や有している細胞はとても注目されているため、今後医療の現場などでも活かされるかもしれない有効な体の仕組みをもっているのです。
まとめ
プラナリアの体の不思議には細胞の秘密が隠されていることがわかりました。
しかしきっとまだ多くの秘密を持った素敵な生き物であることには間違いありません。
個人的にプラナリアを飼ってみて研究してみるのも楽しいかもしれませんよ。