ヨシノボリは、地域によっては「ゴクラクハゼ」とも呼ばれ、多くの川で比較的簡単に捕まえられます。
愛嬌のある顔をもつヨシノボリですが、実は気性が荒く、縄張り争いを繰り広げる性格をしていて、あの可愛さとのギャップに驚かされます。
しかし、川魚であるヨシノボリを飼う方法はさほど難しいものではありません。
ただし、何にでも言える事ですが、受け入れるまでの段取りの方にしっかりと時間をかけなければ、失敗する確率が高くなります。
「段取り八分」ということわざがあります。
仕事や、生活においても段取りをきっちりしておけば、8割は完了したのと同然であるという意味です。
生き物を飼う上でも同じ事が言えるのです。
これから、ヨシノボリを上手に飼う為にやらなければならない、飼う前の8割のご説明をします。
川魚ヨシノボリの飼育
まずは水槽のセッティングをしましょう。
水槽や、器具はキチンと水洗いをします。
ヨシノボリは寒さに強いのでヒーターは特に必要ありませんが、夏の高温は苦手な為、酸欠にならないように、エアレーションは準備が必要です。
水の汚れを浄化するろ過フィルターや外部フィルターも忘れてはいけません。
水槽内部は、縄張り意識が強いので、隠れ家になるような大きな石や、巣穴を彫りやすい底砂を敷きます。
水草は特に必要ありませんが、隠れ家とうい意味で設置してもいいかもしれません。
水槽のレイアウトを完了したら、カルキを抜いた水を入れます。
そして、全ての準備が整ったら、フィルターを稼動させ、エアレーションでバクテリアを活性化させます。
ヨシノボリが住める環境が整うまでにはこのまま一ヵ月放置するのがベストです。
そして、川から捕まえたり、もしくは購入したヨシノボリをそのまま入れてはいけません。
川から捕まえてきたヨシノボリは病気や、寄生虫が付いている事がありますので、一晩は0.5%程度の食塩水の中で様子を見ます。
寄生虫が付いていた場合は、ピンセットで取り除く作業が必要です。
購入したヨシノボリも同様にします。
そして、いよいよ水槽に移しますが、まずは水合わせをします。
水槽の水に袋に入れたまま浮かべます。
水槽に1時間程浮かべて温度を同じにした後で、少しずつ水槽の水を袋に入れて徐々に慣らしていきます。
そして、最終的には、ヨシノボリが自分から袋をでらるようにして、自分から泳ぎ出すのを待ちます。
餌はその日はやらず、次の日から与えましょう。
そして、一日2回程度餌を与えます。
水換えは汚れてきたら1/3づつ行うようにしましょう。
まとめ
人間もいきなり違う環境に飛び込むのは、体力的にも精神的にも最初はへとへとになります。
ヨシノボリも同じです。
最初にやる手順を面倒がることは、とてもかわいそうなことです。
水槽から飛び出してしまうかもしれません。