車は大きさによって乗る人数が決められています。
それを超えて乗り込むことは交通違反です。
でも何とかなるだろうとか、めんどうだから乗っちゃえ、という違反を犯してしまう事もあるかもしれません。
しかし、例えば5人乗りの車に何とか10人乗り込んで、ギュウギュウでドライブをしたらどうでしょうか。
少しは我慢で来ても、いずれストレスがたまり、小競り合いが始まってしまうかもしれません。
水槽の中も実は同じ事がおきます。
何とか座れたからいいだろうではなく、快適にドライブできる定員をオーバーすると必ずストレスがたまり、もういい!降りる!と水槽を飛び出してしまうかもしれません。
魚の大きさによって快適なサイズというものがあります。
ヨシノボリはどうでしょうか。
縄張り意識が強い魚ですので、判断が難しいかもしません。
その点をご説明いたします。
ヨシノボリの水槽の大きさ
水槽の大きさはヨシノボリ一匹に対する必要な水の量から計算されます。
熱帯魚などは1cmの体長さに対して1リットルが必要だと言われます。
それをそのまま当てはめてみると、5~10cmにもなるヨシノボリに対しては10リットルの水が必要だという事になります。
そうなると1匹飼う為には最低30cm水槽が必要になるでしょう。
家庭用で飼いやすい大きさの水槽のサイズは60cm水槽だと言われます。
それ以下だと、水質や水温を安定させるのが難しくなり、それ以上大きくなると、水換え作業がしにくくなります。
その上、60cmサイズの外部の付属機器の種類が豊富なので、自分のイメージにあった品物を選ぶ事も出来ます。
そして、水槽にまず必要なのは、隠れ家です。
縄張り争いの激しい魚ですので、身を隠す大きな石や、シェルターは必ず必要となりますので、そのスペースも考えなければなりません。
ヨシノボリは巣穴を掘る習性がありますので、砂もセットします。
レイアウトや砂の配置も考えると、一番手ごろな大きさの60cm水槽に飼えるヨシノボリの数は3~5匹が限界という事になります。
まとめ
食べ放題のレストランの食事は、自分が食べられる分だけお皿に盛るというマナーがあります。
それと同じ様に、比較的捕まえやすいヨシノボリを釣った分だけそのまま飼いたいと思うかもしれません。
しかし、ヨシノボリが快適に暮らせる水槽の大きさを考えると、全てを持ち帰る事はできません。
ヨシノボリは1匹10リットルを目安にし、持ち帰る個体の数を決定して下さい。
そして、残りはリリースするのが望ましい事です。
窮屈すぎて、定員オーバーの車から飛び降りたら命を落とします。
大丈夫だろうと安易に考えずに、命を持ち帰る、命を飼うという事を十分に考えて、水槽の大きさを決めて下さい。