ロイヤルグラマを飼育する際に気をつけることは何でしょうか?
事前にリサーチし、知識を得ている方もいるかと思いますが、ロイヤルグラマを初めて飼育する場合、気を付けなければならないことがあります。
それが「白点病」です。
白点病ってどんな病気?
対策は何をすればいいの?
他の病気とも勘違いされやすい白点病について勉強しましょう。
ロイヤルグラマの飼育初期は白点病に要注意!
ロイヤルグラマはそもそも病気にかかりやすい熱帯魚と言われており、アクアリウムでの飼育難易度としては中級者向けと言われています。
病気になりにくい魚ではなく、環境の整備などがしっかりしていないとすぐに病気になってしまうためです。
そのなかでも代表的な症状が白点病。
白点病は寄生虫が繁殖してしまうことでヒレなどに白い斑点ができてしまう病気です。
原因となる寄生虫イクチオフチリウスは体長0.5mmほどであり、なかなか視認できる大きさではありません。
ロイヤルグラマをはじめとする熱帯魚の体表にて繁殖し、熱帯魚を通して栄養分を吸収していくのです。
イクチオフチリウスは繁殖力が強いことが特徴で、あっという間に水槽中に繁殖してしまいます。
そうなると当然水質は悪化します。
それだけではなく、寄生されたロイヤルグラマはかゆさのために身体を岩などにこすりつけるようになります。
その結果体表を傷つけてしまい、傷口から更に寄生虫や細菌が侵入し症状の悪化に繋がってしまうのです。
白点病のサインは病名のとおり白い斑点です。
これが身体に見られたらまず白点病の可能性を疑うべきです。
また、寄生虫が繁殖しているとかゆさで身体をこすりつける動きをしますから、そこから異変に気付くこともできます。
普段しないような動きを見せたら異常がおこっているサインです。
では、白点病にならないようにするにはどうすればいいのでしょうか?
白点病は水槽内で寄生虫が繁殖して発症する病気ですから、当然、水槽の環境に問題があったということになります。
水質の悪化は寄生虫や最近の繁殖に繋がりますので、定期的な水換えや砂の清掃を心掛けるようにしましょう。
極端な環境の変化がストレスを与えることもありますので、水換えの量は何度かにわけて少しずつ行うのがポイントです。
もしも白点病になってしまったときは、水換えの他に水温を上げることで繁殖を抑えることができます。
水温25度以下ですと寄生虫の繁殖に適した環境になってしまいますので、ロイヤルグラマの体調もみて、28度くらいまで水温を調節してあげると良いです。
上手く行けば薬などを使わなくても、これと水換えで自然治癒ができる場合もあります。
症状が改善しない場合は薬浴をしてあげましょう。
まとめ
ロイヤルグラマは病気に弱い熱帯魚です。
今回取り上げた白点病のほかにも、松かさ病など病気のリスクはいくつも存在します。
病気の主な原因は水槽の環境にある場合がほとんどです。
水質の悪化やお掃除の頻度がロイヤルグラマの体調に直結していきます。
やりすぎは毒にもなると言いますが、適度な水換えと掃除で水質を維持し、快適な生活を送れるよう気を遣ってあげることが求められます。
幸い、症状の早期発見は対策を講じることもできますから、こまめな様子の観察も大切です。