ラミレジィは多くの品種があり、丈夫で美しく飼育のしやすい熱帯魚です。
繁殖も盛んで、人工孵化に取り組む人も多いのですが、その際気を付けなければいけないのが、卵につく水カビ。
カビはあっという間に広がり、ほかの卵も汚染されてしまいます。
カビの見分け方や対処法を知り、卵をカビから守りましょう。
ラミレジィの卵につくカビについて
通常、ラミレジィの卵は産卵から2~3日で孵化します。
卵には有精卵と無精卵が混ざっていますが、有精卵か無精卵かは、色で見分けることができます。
有精卵は産卵直後には透明で、その後だんだん黒っぽくなり、魚の形がうっすら見えるようになります。
無精卵は産卵後数時間で白くなり、その後水カビが発生します。
白くなった卵を親が食べてくれることもあるのですが、放置されたままだとカビがどんどん広がってしまい、卵が全滅することもあります。
オスのラミレジィが未成熟だったり経験が少なかったりすると、体液の放出行為が不完全となり無精卵が多くなります。
対処方法は?
対処法としては、白くなった卵をスポイトで吸い取ったり、ピンセットなどを使って取り出しますが、卵は1つ1つがとても小さいうえ密集していますので、かなり難しい作業になります。
卵のカビに対するもう一つの対処法として、水槽内の水へのメチレンブルーの投与があります。
投与量は、水がかすかにブルーになる程度でよいのですが、メチレンブルー購入の際に添付されていた説明書に従ってください。
カビが発生する原因としては、オスの経験不足による体液の放出行為の不完全による無精卵のほか、水槽内の水に雑菌が繁殖している可能性もあります。
日ごろからきちんと水槽のメンテナンスをしたうえで、メチレンブルーを投与して、きれいな水質を保ち、産卵・孵化に備えてください。
まとめ
せっかく産卵しても、無精卵だけでなく有精卵まで水カビで汚染されて孵化できなくならないように、産卵直前からメチレンブルーを使い水カビを予防しましょう。
それでもカビが広がるようなら、ピンセットやスポイトでカビの生えた卵を慎重に取り除きます。
オスが成熟し、経験を積んでくると無精卵が少なくなり、有精卵が多くなってきます。
無精卵が少なければ水カビのリスクも少なくなり、繁殖の成功率も高くなります。