ディスカスの寄生虫について様々調べていくと、ディスカス自身もその寄生虫を取り払おうと努力する様ですが、水槽内の環境では、飼育者が手助けをする以外、個体を救うことは難しいそうです。
寄生虫に侵された個体を、できるだけ早く治療するためには、どの様な方法があるのでしょう。
調べてみました。
目次
寄生虫とは?
寄生虫とは、はっきり目に見えるものと目を凝らさないと見えないものが個体の体に着く、または個体の体の中に入り込むなどして取り付き、個体から栄養を摂ったり個体自身を栄養として生き永らえ、繁殖する厄介な存在です。
そのままにしておくと、たいていの場合、個体の命が奪われ、そのほかの個体にまで感染し、やがては、その水槽全体に広がることになる様です。
ディスカスの寄生虫の種類
ツリガネムシ(エピスティリス)症
発見は白い斑点から始まる様ですが、体のどの部分にも起こる可能性がある様です。
例えば、ウロコに起これば、ウロコが腫れて立ってきて、付け根が充血するそうです。
さらに進むと、ウロコがはがれて皮膚が見え、別の病気と間違えられることもあるそうです。
白点病
発症は体のどの部分にも起こり、発見は白い斑点を見つけるそうです。
症状がすすむと、白い斑点は個体の全身に広がる様です。
吸虫症(ダクチロギルス症)
寄生虫を落とそうと水槽の壁やレイアウトに体をこすり付け、個体自身の皮膚を傷付けることもあり、その傷がきっかけで、別の病気にかかる危険もある様です。
また、個体の変化として、エラの動きは速くなるそうですが、腫れて閉じることができなくなったり、個体自身の動きが鈍くなったりするそうです。
そのままにしておくと、呼吸困難がもとで、命を落とすこともよくあることだそうです。
ウオジラミ(チョウ)症
吸虫症(ダクチロギルス症)と同じ様に、寄生虫を落とそうと水槽の壁やレイアウトに体をこすり付け、個体自身の皮膚を傷付けることもあり、その傷がきっかけで、別の病気にかかる危険もある様です。
寄生の度合いが大きくなると、個体は、ストレスなどで命を落とす場合がある様です。
イカリムシ症
イカリムシは、個体の体に白いひもが付いている様に見えるそうですが、自分の体を個体に刺して固定させるために、刺した周囲が充血するそうです。
寄生虫の駆除方法
ツリガネムシ(エピスティリス)症
水換えのあと、比較的個体に対して毒性が低いといわれる「メチレンブルー」に効果が期待できる様です。
白点病
4日置きに薬剤をおおむね2週間続けることで、個体の体の中の寄生虫まで駆除することができる様です。
水温は、寄生虫が増えることを抑えて個体の治りを早くするために、30℃前後にすることがポイントだそうです。
市販されている「白点病」治療薬には、「メチレンブルー製剤」と書かれている様ですから、こちらを使うのが一般的の様です。
また、「グリーンF」を使うことも飼育者の間では、一般的だということです。
吸虫症(ダクチロギルス症)
4日~1か月の周期で、数回の水換えをすることで駆除が期待できるそうです。
水の温度が高めの場合、繁殖が活発になる様ですが、卵には効き目が期待できないそうですから、気長に水換えをすることがポイントだそうです。
有効と考えられている薬剤は、ホルマリン、トロピカル、リフレッシュなどの様です。
ウオジラミ(チョウ)症
新しく迎える個体や、水草などに付いてくる場合がおおかたの様です。
水槽内に移す時は、個体のチェックをしっかりとすることが大切だということです。
もし、水槽内に持ち込んでしまったら、ウオジラミは目で確認できるそうですから、ピンセットなどで丁寧に取り除いてあげましょう。
次に、水換えをします。
その時、水槽の中に寄生虫が残っている場合を考えて、効果が期待できるといわれているイカリムシ症の薬剤と同じものを使って、駆除を完了させましょう。
また別の方法では、寄生虫を好んで食べる「カメレオンシクリッド」という種類の魚を一緒にさせることで効果が期待できる様です。
イカリムシ症
イカリムシは目で確認できるそうですから、ピンセットなどで丁寧に取り除くのが良いそうです。
その時、麻酔をかける場合もある様です。
駆除中は、イカリムシの頭が個体に残らない様に、慎重に、全体が取り除けたことを確認しましょう。
次に、水換えをします。
その時、水槽の中に寄生虫が残っている場合を考えて、駆除薬を使用すると良いそうです。
「メチレンブルー製剤」、または「リフィッシュ」を使うことで効果が期待できる様です。
全部駆除するには、数回の水換えを、その都度駆除薬を使用して、行うことが求められます。
まとめ
寄生虫の駆除について調べてみると、どの方法もまず、飼育者の手作業により、個体の体から寄生虫を1つ1つ取り除く必要があることが分かりました。
そのあとの水換えの時、水槽の中に寄生虫を見つけた場合は丁寧に取り除き、そして、薬剤を使うのが、最も効果が期待できる作業の様でした。
また、薬は、1度だけでは卵の駆除ができないために、数回の水換え作業が必要だと分かりました。