体高があり側扁している姿や色合いから、もしかして熱帯魚の一種、仲間ではと連想させるツバメウオ。
全長は40センチメートルから大きなものでは1メートル近くにも達します。
釣りではその手応えで釣り人を楽しませ、海外のダイビングスポットでは餌付けされたツバメウオの群れと出会うことができます。
このツバメウオ飼育することが難しいとして知られている種類です。
それはどのような理由なのでしょう。
また、飼育する方法はあるのでしょうか。
条件が厳しすぎる?ツバメウオの飼育について!
ツバメウオの飼育が難しいとされる理由の一つには、日本沿岸に生息するツバメウオの数が少ないことが挙げられます。
防波堤の釣りでもツバメウオを狙って釣ることは難しく、グレなどを釣る際に偶然釣れたというケースが圧倒的に多いです。
定置網に掛かることもありますが、とても珍しく市場にでまわることも稀なため、飼育用に成魚を入手することは厳しいといえるでしょう。
それでは、ツバメウオの幼魚の場合はどうでしょうか。
ツバメウオの幼魚は人に慣れやすく、餌付けもしやすい性質を持ちます。
観賞用になるほどファンがいるため成魚よりは飼育に適しているといえるでしょう。
しかしながら、幼魚もまた飼育が難しい側面を持ちます。
成魚は日本沿岸で姿をみることができますが、幼魚は流木などと一緒に海の表層を漂っているため、姿を確認することができないのです。
確保することができないため飼育そのものが難しい、このことが観賞価値を高めている理由でもあります。
ツバメウオの成長も飼育が難しいとする理由です。
餌付けはしやすいですが、ツバメウオは成長すると40センチメートルをオーバーする個体が一般的なため、普通の飼育環境では対応が難しくなります。
もちろん、成長にあわせて水槽を大きなものへと交換する、ツバメウオの採餌量に見合う餌を確保できる状態であれば飼育は十分に可能でしょう。
まとめ
ここまで、飼育が難しいツバメウオについてみてきました。
ツバメウオの成魚と幼魚に関わらず入手することの厳しさに加えて、必要な飼育環境の問題から一般的な家庭において飼育は難しいといえるでしょう。