オイカワは、コイ科に分類される淡水魚で、成長すると15cm位になります。
繁殖期には、お腹にピンク色が、背中にはエメラルドグリーンの婚姻色が映え、鰭には赤い前線が浮かんで、レインボーカラーとなります。
ヨシノボリはハゼの仲間で成魚になると5~10cm程度の大きさになります。
食性はほぼ肉食性で水生昆虫や、ミミズ、エビなど食べます。
空腹時には、自分の半分位の大きさのものにも襲い掛かります。
今回はそんな、オイカワとヨシノボリとタナゴとの混泳に関して紹介します。
タナゴとヨシノボリの混泳は?
ヨシノボリは成長しても10cm位とタナゴより少し大きいか、タナゴの種類によっては少し小さいくらいになります。
しかし、性格は極めて凶暴で、特にオスの繁殖期には同サイズの魚にも襲い掛かります。
飼育環境は10~28℃とこれもタナゴとは似た環境なので、問題はありません。
種類も多く体の模様がはっきりしていて、愛嬌のある顔が魅力的です。
ヨシノボリの混泳の注意事項として、はぜ類だから低層を泳ぐので、高層を泳ぐ魚は大丈夫なように思えますが、その魚が低層を泳いだとたんに襲い掛かるので油断は禁物です。
ヨシノボリ同士の混泳でも、仲良くなるのはオスとメスの関係で、同性同士は難しいようです。
ヨシノボリの他の魚との混泳としては、一回り大きな魚を選んで下さい。
但し、肉食の場合は逆に食べられてしまうので、注意して下さい。
その意味からいうと、タナゴは大きくても12cm位なので、ヨシノボリとの混泳は難しいと言えます。
オイカワとタナゴの混泳は?
オイカワは成長するとタナゴよりも大きくなりますが、どちらかというと臆病な性格なので、喧嘩はしないでしょう。
飼育環境はタナゴがおおよそ20~28℃で、オイカワは20~25℃と充分許容範囲です。
オイカワの食性としては、金魚のエサなどもよく食べますので、タナゴとの混泳は可能でしょう。
但し、オイカワを飼う場合は、大きな水槽が必要になります。
稚魚の時は、多少小さくても大丈夫かもしれませんが、他の魚と混泳する、しないにかかわらずある程度の大きさは必要です。
小さいとタナゴによっては、オイカワを追い掛け回して、ストレスになってしまいかねません。
まとめ
オイカワは婚姻色になった時の美しさは最高とも言われています。
繁殖期が5~8月とタナゴとも少しかぶるので、混泳できた場合はとてもきれいなコラボが見られるかもしれません。
一方のヨシノボリですが、残念ながら混泳にはむかないようです。
でもその愛嬌のある顔は充分観賞魚として魅力のあるものと言えるでしょう。