その辺りの川や田んぼで目にする事も多いドジョウは、日本人にとっては昔から馴染み深い魚です。
ドジョウはコイ目・ドジョウ科・ドジョウ属に分類される魚の一種で、学名はMisgurnus anguillicaudatusとされています。
一般的にはドジョウ科の魚全体を指していることが多いですが、ここでは主にこの種類の魚のことをドジョウとしてご紹介したいと思います。
このドジョウはどのような生態をしているのでしょうか?
また寒い冬の間はどのようにして耐えているのでしょうか?
私たちにとって、身近なドジョウの生態について調べていきたいと思います。
それではみていきましょう。
ドジョウの生態は?冬の間はどこにいる?
ドジョウは日本各地、中国大陸、台湾、朝鮮半島、シベリアやサハリンの川や湖、池、水田に多く生息しています。
泥砂の環境を好み、からだ全体を泥砂の中に隠して頭だけを出していることが多いようです。
この種類のドジョウはヒゲが10本(上あごに3対6本、下あごに2対4本)あり、このヒゲをセンサーのように使ってエサを探し回ります。
食性は雑食性で、ユスリカなど昆虫の幼虫、エビやザリガニなどの甲殻類、藻や生物由来の有機物など何でも幅広く食べます。
ちなみにこのヒゲには味蕾と呼ばれる味を感じるための器官がついているそうですよ。
ドジョウの生命力は強く、普段は水中でエラ呼吸をしているものの、酸素濃度の低い環境下では水面に上がってきて腸に空気を取り入れ、腸呼吸をします。
さらに陸上では皮膚呼吸もできるようです。
どのような環境に置かれても幅広く呼吸法を対応できるのですね。
人もドジョウのように何種類も呼吸法を使い分けられたら、いろいろと便利だろうなと考えてしまいます…。
さて、ドジョウは冬の間はどのようにして生き延びているのでしょうか?
その答えは水温によります。
水温が10℃を下回るようになると、土中に潜って冬眠して冬をやり過ごします。
そのため秋ごろからかなり食欲旺盛になり、たくさん食べて栄養をしっかり蓄えて、冬眠に備えるようですよ。
まとめ
いかがでしたか?
私たちの身近な存在であり続けたドジョウは、とてもたくましく強い生き物だということがお分かりいただけたことでしょう。
冬の間は冬眠をするというのは意外だった方も多いのではないでしょうか?