ドジョウに限らず、魚を水槽で飼育していると、病気にかかってしまうことがあります。
そうしたときに、病気の特徴、治療法を知っていると愛魚を病から守ってあげることができます。
今回は「白点病」の治療法を取り上げてみたいと思います。
ドジョウの白点病の治療アプローチ
「白点病」の治療法ですが、原因のウオノカイセンチュウを除去するアプローチが基本となります。
ウオノカイセンチュウは体表内に生息する時期とシスト化している時期には薬物耐性が強いです。
逆に、宿主の体を離れシスト化するまでの時期と、再度寄生するために浮遊する時期にアプローチするのが効果的です。
ドジョウの白点病にはメチレンブルーによるアプローチで
よく使うのがメチレンブルーによるアプローチです。
ただし、ウオノカイセンチュウが体表内に生息する時期とシスト化している時期には効果が薄いので、10日間はメチレンブルーを根気よく水槽の水にブレンドしておく必要があります。
かつ、4日ほどでメチレンブルーの成分の効果が落ちてしまいます。
なので4日たったら、メチレンブルーを再度ブレンドします。
また、あまりにも様子がおかしいようであれば、メチレンブルーを半分の量にして様子を見てみましょう。
ドジョウの白点病には塩水浴も効く
また、塩水浴によるアプローチも効果が期待できます。
ではなぜ塩水浴は効果があるのでしょうか。
ドジョウの体の中には体液が存在し、体液には塩分が含まれています。
水中で生活しているドジョウは、真水だと、液体が濃度の低いところから高いところに移動する「浸透圧」という作用によって、常に体内に水が入り込んでくるという状況に置かれていて、それを排出するという作業をしています。
健康な時は生活動作としてごく自然と行われているのですが、体調が悪くなってしまったときは、この作業が負担となります。
飼育水を体液濃度に近い水にしてやると、体内に入り込んでくる水を排出するという作業をしなくてもよくなり、その分体調回復のために力を集中することができるようになります。
つまり、自己治癒能力がアップするのです。
どじょうの白点病に鷹の爪は効くか?
なお、鷹の爪を使うと効果があるのではとの話がありますが、これは民間療法であり、確証の採れた方法ではないため、あまりおすすめはできません。
まとめ
ドジョウの白点病には、メチレンブルーまたは塩水浴でのアプローチが最適と思われます。