大切に育てているネオンテトラをよく見ると、口にイボのようなものができているという場合があります。
「ケガなのか?病気なのか?」
「何が原因なのか?」
「どうしてあげればいいのか?」
など、不安になる飼い主さんも多いかと思います。
今回は、その口のイボができた時の病気の可能性についてご紹介します。
ネオンテトラの口のイボ
ネオンテトラの口にイボができた場合、水槽内のどこかにぶつかり口の形が変形したという場合も考えられますが、多くの場合は病気にかかっている可能性が高いです。
ここでは、口にイボができた時に考えられる病気についてお話しします。
口のイボから考えられる病気
- 口ぐされ病(カラムナリス症)
口の周辺にカラムナリス菌と呼ばれる病原細菌が感染し、発症する病気です。
初期症状は感染部分が白く濁り、その周辺がうっ血します。
口にイボができたように見えるのはこの時です。
病気が進行すると感染範囲が広がり、口やエラがふさがってしまうこともあるので大変危険です。
感染したネオンテトラを見つけたら、すぐに隔離し治療してあげましょう。
また、カラムナリス菌は水質が悪化しネオンテトラが弱っている状態の時に感染しやすいと言われています。
隔離する水槽はもちろん、発症した子がいた水槽も水換えを行い、水質環境の改善を行ったほうが良いでしょう。
- 水カビ病(綿かぶり病)
傷口や口ぐされ病の患部に水カビがついてしまう病気です。
ふわふわとした白い綿のようなもので、口ぐされ病と並行して発症しやすいので注意しましょう。
口ぐされ病と水カビ病が併発してしまうと、治療が大変困難になると言われています。
口にイボができてしまった時の対処法
発症したネオンテトラを隔離し、2~3週間ほど薬浴します。
観パラDやグリーンFゴールド、エルバージュエースなどの薬を使って治療すると良いでしょう。
治療の際、食塩を水100Lに対して300~500g程度入れてあげると効果的と言われています。
また、口ぐされ病と併せて水カビ病の発症も見られる場合は、メチレンブルーを追加で投薬すると良いでしょう。
重症化してしまうと治療が難しいことが多いため、初期のうちに異変に気付き、早期治療してあげることを心がけましょう。
まとめ
今回は、ネオンテトラの口にイボができた場合の病気の可能性についてご紹介しました。
ネオンテトラが病気にかかる1番の原因は水質環境の悪化だと言われています。
ネオンテトラが病気にかからないよう、日頃から水槽内の環境管理を徹底してあげましょう!
そしてもし口にイボが見られたら、落ち着いて早い段階で治療してあげてください。