照明は水槽のレイアウトとしては効果的なアイテムで、照明の色合いで観賞魚としてのディスカスの泳ぐ姿がより美しく映えるのですが、残念なことにディスカスはあまり明るすぎる照明を好まない魚です。
強すぎる照明や一日中点けっぱなしの状態では、過ごしにくくストレスを感じることもあり、病気を発症する原因になる可能性も充分にあります。
特に産卵や孵化の後のディスカスには注意が必要です。
こちらでは産卵から孵化後の照明の扱い方をご紹介します。
ディスカスの繁殖に照明は必要か?
産卵
ディスカスのペアが無事、産卵にまでたどり着けたのなら繁殖がうまくいくように静かな環境を用意してあげる必要があります。
照明もあまり大きくなく明るすぎない小さなサイズに変更してあげましょう。
基本は夜間も点けたままにしても良いのですが、水槽の周囲は黒っぽい布で覆うようにしておいてください。
この時期は水換えも控えるようにして、人の気配もストレスになるので除いたり餌やりも必要最小限にしておきましょう。
孵化
無事に産卵から2日~4日くらいで孵化に成功できても安心せずに、無事に成長できるまでは、照明は小さく弱いままで水槽も黒っぽい布で覆ったままにしておきます。
産卵から孵化後の親魚はとても神経質になっているので、外敵から稚魚を守ろうと攻撃的になる反面、ストレスを感じすぎると稚魚を食べてしまうこともあります。
照明もストレスになるのでディスカスが光から逃げたり隠れたりするようなら、明るすぎるということも考えられますので、もっと弱い照明に変更してください。
ただ照明自体を無くして真っ暗にするのはおすすめできません。
ディスカスが驚いて暴れる原因になることもあります。
まとめ
ディスカスは普段から他の熱帯魚に比べて比較的に薄暗い環境を好みますので、照明の明るさや強さに神経質な性質ですが、産卵・孵化した後はもっと神経質になります。
小さく弱い照明を選び照明時間を短くしてもディスカスが落ち着かない様子を示すなら、思い切って専用の照明自体を止めて室内の照明だけにしても良いかもしれませんし、日中はカーテン越しの柔らかい日の光、夜間は弱い照明にしてみるのも良い方法です。