プレコは、ナマズ目ロリカリア科アンキストルス亜科とヒポストムス亜科に分類される魚類の総称で、水槽に入れておくと苔を食べて掃除してくれる魚として有名です。
分布域は主に南アメリカの熱帯域で、その種類は10cm程度の小型ものから1mを超えるものまで多種多様です。
比較的飼育し易いこともあり、観賞用の熱帯魚としても大変人気で、初心者には特に小型種のタイガー・プレコやプッシー・プレコが好まれています。
また産卵した卵を守る性質をもっているので、他の熱帯魚に卵を食べられてしまうことあまりなく、繁殖させやすい熱帯魚です。
但し、繁殖させやすいとはいっても、間違った飼育方法では、親プレコや他の熱帯魚が卵を食べてしまったりすることもあるので、きちんとした方法で飼育していくことが大切です。
プレコの卵は食べられてしまう事が多い?
プレコは、基本的に産卵した卵を守る性質を持っています。
親プレコが稚魚になるまでしっかりと面倒を見ているわけですから、水槽内の環境が整っていればそう簡単に卵を食べられてしまうということはありません。
ですが実際には、稀に親プレコや他の熱帯魚が卵を食べてしまうことがあります。
なぜでしょうか。
それはプレコが卵を守れるような環境を整えられていないことに多くの原因があるようです。
プレコはペアリング後、産卵場所を整えてあげるとその場所に産卵します。
後はしっかりと水質管理を行い、水流で卵がプレコシェルター出てしまわないよう気をつけることが大切ですが、きちんと環境を整えられていないと、プレコシェルターから出てしまった卵を他の熱帯魚が食べてしまったり、親プレコにストレスが溜まって自分の卵を食べてしまいます。
産卵した場所で親プレコに守ってもらいながら孵化させることが最も自然なやり方ですが、上記のように環境を整えることが難しいケースでは、あらかじめ産卵箱を用意しておき、産卵したら卵は速やかに産卵箱へ移すというのも安全に孵化させる方法のひとつです。
まとめ
せっかくプレコが産んでくれた卵ですから、元気な稚魚になってもらいたいものです。
そのためには、しっかり水槽内の環境を整えて親プレコがストレス無く卵の面倒を見られるか、もしくは産卵箱で隔離して安全に孵化させることが大切です。