海の宝石と称されるほど美しい色合いを持つウミウシは、実際に海に潜るダイバーに限らず水族館やペットショップなどで目にした方の関心を集めています。
ほかの生き物と比べて飼育はむずかしいウミウシですが、飼育が可能な種類も存在します。
ウミウシ単体でも水槽内は十分に見栄えはしますが、ほかの種類を水槽に入れることでより水槽の充実度は高まります。
ウミウシとほかの種類の混泳は可能なのでしょうか。
ウミウシと混泳・飼育できる種類とは?
ウミウシ全般を通して水質や温度の管理がむずかしかったり、餌の確保ができなかったりと、飼育をする場合にハードルが高いウミウシですが、「シンデレラウミウシ」などのように比較的飼育しやすい種類もいます。
海水魚のペットショップで取り扱いが多く、餌も手に入れやすいウミウシが飼育の対象となりますが、混泳できる種類とはどのようなものでしょう。
ウミウシは魚からみると独特な体のデザインやカラーにより、あまり美味しそうでなく、一般的には捕食の対象にはなりません。
しかしながら、水槽という限られたスペースのなかでは、ほぼ間違いなくウミウシは捕食の対象になります。
そのため、シンデレラウミウシを含むウミウシとの混泳時には、中型~大型の魚は好ましくなく、タイやクマノミなどの肉食性の強い魚と一緒にすることは避けるべきです。
自然の海にいるウミウシの生息域は浅瀬の海底です。
そのため、ウミウシと混泳できる種類としては、同じような生息域にいるスズメダイ類に属する小型の魚までが理想的でしょう。
それでは、違う種類との混泳でなく同じウミウシ同士の混泳はどうでしょうか。
先にあげたシンデレラウミウシや同じように人気のあるアオウミウシのような食性ならば、基本的に混泳は問題ありません。
しかしながら、キヌハダウミウシ系は別のウミウシを捕食しますし、チゴミノウミウシ系はウミウシの卵を食べるため混泳は控えるべきです。
まとめ
ここまで、ウミウシと混泳飼育できる種類についてみてきました。
本来であれば、餌の対象にはならないウミウシも、飼育スペースによっては捕食対象となるため、特に大型の魚との混泳は避けるべきです。
また、ほかのウミウシを食べるウミウシも存在するため、食性を知ることが大切です。
ウミウシと混泳飼育できる種類は、肉食性が低く小型の魚か同じ種類のウミウシと心得ましょう。