ウミウシは世界中の海に確認されているだけで3000種類生息しています。
日本においても500種類以上は生息しており、ウミウシの仲間を含めると1000種類以上です。
北は北海道から南の沖縄までの海の中で暮らしているウミウシにはどのような種類がいるのでしょうか。
ここでは、日本に生息するウミウシの種類についてみていきましょう。
日本の海に生息するウミウシの種類を紹介
ウミウシとは、巻貝の仲間で貝殻が縮小や退化、体内に埋没した種類の総称です。
広い意味では、紫色の液体をだすアメフラシの無楯目や背中が外套膜で覆われている背楯目のカメノコフシエラガイなどもウミウシの仲間に入りますが、ここでは、「後鰓亜綱」(こうさいあこう)裸鰓目(らさいもく)」に属する種類をご紹介します。
エゾカスリウミウシ
ウミウシには色鮮やかなイメージが強いと思いますが、エゾカスリウミウシは柔らかい淡色をした種類です。
体の色は白色や灰黄色のほか、灰褐色があり背中には褐色の斑紋が散在しています。
体長は10センチメートルほどに達し、日本以外にも韓国やロシア、アラスカ、北カルフォルニアに生息している種類です。
アオウミウシ
美しい青色の体に黄色の斑紋、赤色から橙色の触角を持つのがアオウミウシです。
最も有名なウミウシの一つで、人気が高い種類です。
体長は3センチメートル程度、沖縄を除く日本周辺と台湾や香港、南シナ海に分布しています。
コールマンウミウシ
日本では沖縄の海中で目にする種類です。
体長は3センチメートルほどに達し、体は水色・黄色・黒色のコントラスト、橙色の触角が特徴的です。
日本以外では、オーストラリアやパプアニューギニア、マーシャル諸島などに分布しており、和名は研究者であったネヴィル・コールマン博士への献名です。
アオミノウミウシ
鮮やかなブルーの体色と空を舞うドラゴンのようなスタイルが特徴的な種類。
「ブルードラゴン」や「ブルーエンジェル」とも呼ばれ、生涯を水面に浮遊して過ごします。
体長は5センチメートルに達し、日本を含め南アフリカやケニア、ハワイ、アメリカなどに分布しています。
まとめ
ここまで、日本に生息するウミウシの種類についてみてきました。
ここで紹介したウミウシ以外にも、美しくまたは特徴的なウミウシはたくさん生息しています。
海にでかけた際には、出会えるチャンスがあるかもしれません。