世界中の海に3000種類も分布しているウミウシ。
生息環境や食べる餌によって特徴的な体を作っています。
目に飛び込んできそうな鮮やかな色を持つ種類もいれば、周囲と同じ色で目立たない種類とさまざまですね。
同じように体の大きさも種類によって、小さいものから大きいもの、細長いタイプといろいろです。
ここでは、ウミウシの色の種類や大きさについてご紹介します。
さまざまな色を持つウミウシの種類
ラベンダーウミウシ
野に咲くラベンダーのような淡い紫色を持つ種類です。
体の大きさは2センチメートル程と小さく、日本を含むニューカレドニアやオーストラリア、インドネシア、フィリピン、ハワイなどに分布しています。
ピンク色がかった淡い紫の体を幅の広い白色の色帯で縁取り、2本の触角はピンクがかった紫色で褶葉が赤色です。
アオウミウシ
最も知名度の高いウミウシといえば、「アオウミウシ」ですね。
青色をベースにした体に黄色や黒、橙色と鮮やかな色合いです。
体長は3センチメートルほどに成長、沖縄を除く日本各地でみることができます・
青い体の中央に黄色いライン、黄色と黒色の斑紋がはいり、橙色の触角を持つ種類です。
ムカデウミウシ
細長い体を持つウミウシが「ムカデウミウシ」です。
ウミウシのなかでは比較的大きく、成長すると19センチメートルに達します。
体は非常に細長く、半透明の褐色から半透明の紫色など体の色は変異に富む種類です。
アオミノウミウシ
ドラゴンのようにスタイリッシュでカッコイイ種類が「アオミノウミウシ」別名「ブルードラゴン」です。
猛毒を持つ刺胞動物カツオノエボシやギンカクラゲを好んで食べ、クラゲが持つ青い色素を体内に取り込みます。
体の色は濃い青色、体長は5センチメートルで生涯を水面に浮遊して過ごします。
日本以外では熱帯の海に分布しており、オーストラリアやニュージーランド、メキシコ、パナマ、カナリア諸島などの海域に生息。
ウデフリツノザヤウミウシ
黄色と黒色がメインカラーのウミウシは「ウデフリツノザヤウミウシ」です。
あるキャラクターに似ていることから「ピカチュウウミウシ」と呼ばれる種類です。
体の色は黄色から山吹色、指状突起や触角の先端が黒色、体の大きさは5センチメートルに達します。
まとめ
ここまで、ウミウシの色の種類や大きさについてご紹介してきました。
ウミウシの体の色は、外敵などに与える警告の意味合いが強いのですが、きれいで美しい色合いは、ダイビングや水族館などで人を和ませる役割も担っていますね。